更新日: 2023.07.09 23:57
フェラーリ、プジョーとの激しいバトル。レース折り返しは7号車トヨタが首位【WECモンツァ 決勝3時間後レポート】
スタートから1時間後、SC中に入らなかった93号車プジョーと50号車フェラーリが1回目のピット作業を同時に行い、翌周には7号車トヨタもピットに入った。ピットアウトは50号車がこのグループの先頭に。7号車はピットアウト時に一度クルマを下げる必要があり若干の後れを取った。
先にピットに入っていた組ではアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ駆る38号車ポルシェ963がトップを走り、ワークスの6号車ポルシェ、フェラーリ51号車が続くオーダーに。約20分後に彼らが2度目のピットに入るとモリーナの50号車がトップに。しかし、2スティント終わりのピットタイミングでは接近戦を演じていた7号車トヨタにオーバーカットを許し、ホセ-マリア・ロペスが新たなレースリーダーとなっている。
1時間目の最終盤、序盤に好走を見せていた94号車プジョーがスロー走行に。シフトにトラブルを抱えた同車は2時間目のはじめにガレージに入れられてしまった。この直後、グループのトップに立っていたミカエル・クリステンセン駆る5号車ポルシェを7号車トヨタのロペスがパス。モリーナからニクラス・ニールセンに替わった50号車フェラーリも続いた。
スタートから2時間8分後、9号車オレカ(プレマ・レーシング)に当てられた10号車オレカ(ベクター・スポーツ)がレズモでクラッシュを喫し、2度目のSCが出動する。この直後、レースリーダーとなって38号車ポルシェが電気系トラブルによってストップ。すぐに再始動することができたが順位を落とし、その後のイレギュラーピットインで完全に戦線から離脱することとなった。
リスタート後にはSC中にも短い給油を行っていた2号車キャデラック、6号車ポルシェ、51号車フェラーリが再度ピットに入り、1週間前の引き渡されたばかりの99号車ポルシェがレースリーダーとなった。このクルマが4時間目を迎える直前にルーティンのピット作業を行ったため、スタートから3時間を迎えるタイミングではふたたびロペス駆る7号車がトップに戻っている。
この後ろには約16秒遅れて50号車フェラーリがつけ、姉妹車51号車フェラーリが3番手。ジャン-エリック・ベルニュ駆る93号車プジョーが4番手に続き、ペンスキーの5号車ポルシェ963がトップ5に入っている。
LMP2クラスはユナイテッド・オートスポーツ勢が強さを見せており、23号車オレカが序盤からレースをリードし、この3時間経過時点でも首位をキープしている。姉妹車22号車も好走を見せていたが、3時間目の終わりにGTEカーと接触してスピン。表彰台圏内に居ながら大きく順位を下げてしまった。これに代わってオープニングラップで首位に立ったJOTAの28号車が3番手に浮上し、トップと9秒差の2番手にはチームWRTの31号車がつけている。
LMGTEアマクラスもハイパーカーと同じくチームごとに戦略が分かれるなか、ポールシッターの85号車ポルシェ911 RSR-19が2時間目まで快走を見せたが、デンプシーの77号車ポルシェがこれを逆転しクラストップに。かわされた“女性組”85号車はクラス2番手。同3番手にキーティングの力走のあと、ピットレーンでのスピード違反によってドライブスルーペナルティを受けた33号車コルベットがつけている。
日本勢は前述のとおり、777号車アストンマーティンがクラッシュによってリタイア。57号車はマシントラブルによって遅れを取りクラス11番手となっている。