前日の雷雨により、日曜日に順延となった全日本スーパーフォーミュラ選手権もてぎ大会予選Q2、Q3は、当初予定されていた午前中のフリー走行枠においてプログラムを変更。10分間のフリー走行ののち、Q2、Q3というプログラムにて実施され、KONDO RACINGのルーキー山下健太が参戦4戦目にして初のポールポジション(PP)を獲得した。
厚い雲に覆われるも隙間から日差しも差し込み、気温29度、路面温度は32度と前日のセッション開始前のドライコンディション(気温26度、路面温度28度)から若干の上昇となった。
7分間で行われるQ2セッション、最初にコースへと向かったのはサイドウォールに赤いラインが入ったソフトタイヤを装着した小暮卓史(B-MAX)。そのあとナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING)が続く。
残りの12台はセッション残り5分30秒となったあたりで一斉にコースイン。全車ソフトタイヤをつけてのアタックとなった。
ソフトタイヤがピークを迎えるのは早く、ほとんどのドライバーが計測2周目でアタックしていくなかで、最初にトップタイムを出したのは野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。1分31秒888のタイムをマークし、コースレコードをいちばん乗りで更新。このあと続々とコースレコード更新ラッシュが続くかとみられたが、野尻のタイムを上回るドライバーは現れずセッションは終了。
トップの3台は野尻、小林可夢偉(KCMG)、山下の顔ぶれとなったが、ITOCHU ENEX TEAM IMPULの2台、関口雄飛とヤン・マーデンボロー、VANTELIN TEAM TOM’Sの2台アンドレ・ロッテラーと中嶋一貴がまさかのQ2敗退という結果に。
ロッテラーはアタック中のブレーキングでフロントタイヤロックした模様で、そのままアタックをやめタイムを出さずにピットへ。マシンを降りて、怒りの表情を見せていたという。