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投稿日: 2020.12.06 11:49
更新日: 2020.12.06 19:06

キャシディが2018年以来となるポール獲得。レコードを破られた山本は4番手【第6戦鈴鹿予選】

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スーパーフォーミュラ | キャシディが2018年以来となるポール獲得。レコードを破られた山本は4番手【第6戦鈴鹿予選】

 12月6日(土)、2020年の全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦予選が行われ、ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)が昨日記録されたコースレコードを更新してポールポジションを獲得した。

 前日に行われた第5戦をポール・トゥ・ウインで飾り、ポイントリーダーに躍り出た山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は4番手。その山本とポールポジション争いを繰り広げた野尻智紀(TEAM MUGEN)はまさかのQ1敗退。第5戦をノーポイントで終えた平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)はQ2止まりとなった。

 Q1のA組には、平川、野尻、国本雄資(carrozzeria Team KCMG)、中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)、坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)、サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)、福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、大嶋和也(ROOKIE Racing)、シャルル・ミレッシ(Buzz Racing with B-Max)が登場。

 動き出しはトヨタエンジン勢が早く、セッション序盤にチェックラップを行った後、残り3分を切ったところで再度コースインしアタック開始。フェネストラズが1分35秒560でトップ通過を果たした。一方、ホンダエンジン勢は前半をピットで待機し、残り3分半の辺りからコースイン。戦略が分かれる形となったが、牧野と野尻は1分35秒台にタイムを入れることができず、昨日はQ3まで進んでいた2台がまさかのQ1敗退となってしまった。

 昨日はミッショントラブルに見舞われ、予選を走れず、決勝でも入賞圏内まで上がったところでクラッシュに巻き込まれてしまい、不運が続いていた平川だが、一夜明けた今日は無事に出走。セッション前半でマシンチェックを行うと、終盤のアタックで1分35秒586をマークして2番手通過。以下、国本、坪井、福住、ミレッシ、中嶋がQ2進出を果たした。

 Q1 B組は、山本、キャシディ、山下健太(KONDO RACING)、石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、松下信治(Buzz Racing with B-Max)、大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)、タチアナ・カルデロン(ThreeBond Drago CORSE)、笹原右京(TEAM MUGEN)という10台で争われた。

 B組はA組と比べて速いタイムが並び、Q2進出をかけた争いの厳しさを増したグループになった。トップ通過を果たしたのは大湯で1分34秒924をマーク。山本が1分35秒296で2番手で通過し、前日のクラッシュで辛酸をなめた笹原が3番手につけた。

 キャシディは周りよりも速いタイミングでアタックし、1分35秒598をマークしてピットに戻るとライバル勢の動向を見守る。じわじわとポジションは下がっていくも、7番手で踏みとどまりQ2進出を果たした。

 14台で争われたQ2では、Q1同様にひと足早くアタックを終えたキャシディが、今度は2セット目のニュータイヤを投入して2度のアタックを敢行。1度目のアタックで叩き出した1分35秒152は早々に山本に破られたが、2セット目のアタックで1分34秒763まで自己ベストタイムを削ってトップ通過。

 2番手には大湯がつけ、この2台のみが1分34秒台のタイム。3番手にはミレッシ、4番手には小林が入った。小林が最後にチェッカーフラッグを受けてQ3進出圏内に入ったことで、チームメイトの国本は9位にドロップすることに。

 山本とほぼ同じ戦略でQ2に臨んだ平川だが、山本が1分35秒087をマークしたのに対し、平川は1分36秒039と伸び悩み、14番手と沈んでしまい、Q3進出はならなかった。ほか国本、関口、坪井、フェネストラズ、石浦もQ2で予選敗退となっっている。

 ポールポジション争いとなるQ3は、これまでと打って変わってホンダ勢が早めにコースイン。山本、福住、大湯の3人が1度目のアタックで1分34秒台のタイムを刻んだ。しかし、それでも34秒後半ではポール獲得は困難であるため、それぞれ2セット目のニュータイヤを使って再度アタックに臨む。

 これとタイミングを同じくして序盤は待つ選択をしていた他のマシンも続々とアタックに入っていった。まずはキャシディからアタック開始。セクター1からセクター3までの3つでセッション最速タイムを並べると、1分34秒442という昨日山本が樹立したコースレコードを約0.1秒塗りかえるタイムを叩き出す。

 続いて大湯、福住、山本らもアタックに入るが、キャシディのタイムを上回ることができず。これによりキャシディは2018年第4戦富士以来となるポールポジションを獲得した。

 2番手には大湯、3番手には笹原が入っている。山本は惜しくも4番手で予選ポイントの獲得はならなかった。なお、3番手の笹原は昨日のクラッシュによりエンジン交換を行ったため、レギュレーションに従って10グリッド降格となり、13番グリッドからスタートする。

 同じく、予選15番手を記録した松下もエンジン交換を行ったため、決勝は最後尾からレースを戦うこととなる。30周で争われる第6戦決勝は13時15分にスタートの予定だ。

2020年スーパーフォーミュラ第5&6戦鈴鹿 ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)
2020年スーパーフォーミュラ第5&6戦鈴鹿 ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)
2020年スーパーフォーミュラ第5&6戦鈴鹿 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)
2020年スーパーフォーミュラ第5&6戦鈴鹿 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)
2020年スーパーフォーミュラ第5&6戦鈴鹿 笹原右京(TEAM MUGEN)
2020年スーパーフォーミュラ第5&6戦鈴鹿 笹原右京(TEAM MUGEN)
2020年スーパーフォーミュラ第5&6戦鈴鹿 山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
2020年スーパーフォーミュラ第5&6戦鈴鹿 山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
2020年スーパーフォーミュラ第5&6戦鈴鹿 平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
2020年スーパーフォーミュラ第5&6戦鈴鹿 平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)


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