12月20日に富士スピードウェイで開催された2020年全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦の決勝レースで、今シーズン最多勝となる2勝目を飾った坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、2位の大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)、3位の松下信治(Buzz Racing with B-Max)、そしてJMS P.MU/CERUMO・INGINGの立川祐路監督が会見で決勝レースを振り返った。
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坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
決勝 優勝
「まず、予選で2位になれるとは思っていなかったのですが、そこでしっかりと流れを変えるアタックができたので、そこが大きな要因だったかなと思います。スタートには自信を持っていましたので、スタートでトップに上がれてからは、レースの主導権を握れるかたちになりました。でも、レースは何が起きるかわかりません。松下選手はずっと後ろにいましたし、レースペース的には僕の方が良くない状況だったので、しんどいレースでした」
「最後の10周は大湯選手がものすごい勢いできたので、最後までしんどかったですね。ですが、OTS(オーバーテイクシステム)をうまく使いながら、レースコントロールできました」
「シーズン最多勝(2勝)を獲れるとは思っていませんでしたが、しっかりと2勝することができました。チームもピットでミスもなく、完璧な形でクルマを作り上げてくれたので、本当に感謝しています。自分個人としても納得のできるレースができたかなと思います」
立川祐路監督(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
「昨日の段階では正直、優勝とかは見えていませんでした。流れが変わったのは予選での坪井のアタックですね。予選Q2まではホンダ勢に対して厳しいものがあったので、『6番手くらいにいければいいのかな』と思ったところを坪井が最後、本当に素晴らしいアタックを決めて、こっちの予想を上回るタイムを出してくれました」
「当然そのタイムを出せるクルマを作ったエンジニアや、坪井のクルマを担当しているメカニック達みんなの力だと思います。予選でまずその位置につけて、スタートをうまく決めれた、それが大きかったかなと思いますね」
「正直、ペース的にはきつい部分もあり、決勝中もストレートスピードが少し足りない部分があったので、そこは本当に厳しかったです。ただ最後、坪井がOTSを残していたなか、後ろのクルマのOTSの残りが無くなっていて、そこは大きかったかなと思います」
「最後はいい形で締めることができましたが、チームとしてはまだ課題もあります。シーズン中、結構落としているレースもあったので、来シーズンに向けてチームとして、もう少しレベルアップをし、来年は坪井がチャンピオン争いをできるように、それをチームとしてしっかりとバックアップできるように頑張りたいと思いますので、来シーズンも応援よろしくお願いします」