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スーパーGT ニュース

投稿日: 2017.10.08 13:39
更新日: 2017.10.08 13:40

GT500予選《あと読み》:タラレバ予選GT500の背景、雨とタイヤと、最後にドライバー力

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スーパーGT | GT500予選《あと読み》:タラレバ予選GT500の背景、雨とタイヤと、最後にドライバー力

 スーパーGT第7戦タイの予選は文字どおり、雨に翻弄されたセッションとなった。午前のフリー走行の結果から、普通にドライならば「本山(哲)と関口(雄飛)のポール争いになっていたはず」と、WedsSport ADVAN LC500の坂東正敬監督が話すように、練習走行でトップだったミシュランを装着するS Road CRAFTSPORTS GT-Rと、2番手のヨコハマを装着するWedsSportが本命になることは間違いなかった。だが、タイ特有のスコールがさまざまな思惑を一掃してしまった。

「ドライだったらポールは間違いなかったと思っています。午前のフリー走行でも硬い方のタイヤで(2番手の)1分24秒2のレコード更新だったので、もうひとランク軟らかいタイヤで予選に臨む予定だったので、Q1さえ通れればポールは全然行けたと思っています。まあ、これもレースなのかなと思っています」と、予選を振り返る坂東監督。WedsSportはポールどころかまさかの予選最下位になってしまった。

「ウエットタイヤについてはやはり、テストができていないなか、他メーカーとの差がちょっとあるかなというのは正直、感じています。順位を見たままの現状だと思います」と肩を落とす坂東監督。

 予選Q1は雨上がりの小雨のコンディション。こういった路面では、ヨコハマだけでなくミシュランも厳しい。ランキングトップで予選Q1を担当したMOTUL AUTECH GT-Rの松田次生が振り返る。

「厳しかったですね。やっぱりミシュラン勢はコンディション的に合わなかった。乾いているところが多かったので、スリックでもいけなくもないけど、1コーナーがすごく濡れていて、そこで2~3秒ロスして、その後で取り返せたかどうかというのが、ちょっと分からなかった。無理をすればスリックでいけなくもなかったので、ギャンブルに出てもよかったのかなと思います。そこは反省点です」と次生。

 結局、Q1を突破した8チーム中、ブリヂストン勢が7台で、ダンロップタイヤを装着するEpson Modulo NSX-GTという、ウエットが得意なタイヤメーカーがQ2に進出するという結果になった。

 そしてQ2はドライコンディション。予選3番手を獲得したKEIHIN NSX-GTの塚越広大が振り返る。

「小暮(卓史)さんがしっかりとQ1を通ってくれて、Q2のタイヤをドライで行くかウエットで行くか、最後まで迷いましたけど、ドライでいけそうな気配があったので、チームと話してドライで行かせてもらいました」

「前にいる2台と比べると、僕らのタイヤのウォームアップがちょっと遅かったのかなと。アタックは雨がいつ強くなるかわからないので、ずっとプッシュし続けていました。最後のアタックも良かったと思います。明日は落ち着いて自分たちの仕事ができれば表彰台以上を狙えるパフォーマンスはあると思っています」

■決勝も天候に左右される展開? ドライならヨコハマ、ミシュランに反撃のチャンス


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