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スーパーGT ニュース

投稿日: 2017.11.22 11:45
更新日: 2017.12.04 11:53

【柿元邦彦今日の一言】「状況証拠はシロでも風評はとめられない」

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スーパーGT | 【柿元邦彦今日の一言】「状況証拠はシロでも風評はとめられない」

 柿元邦彦著『GT-R戦記』一部抜粋連載その2。

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規則違反の苦い思い出

 2000年頃は、ニッサン系としては4台のGT-Rが参戦。NISMOは前年チャンピオンの#1 GT-R(ロックタイト・ゼクセルGT-R)と#2 GT-R(カストロール・ニスモGT-R)、ハセミモータースポーツの#3 GT-R( ユニシア・ザナヴィスカイライン)、TEAM IMPULの#12 GT-R(カルソニックスカイライン)という構成であった。

 当時我輩に総監督という肩書はなかったが、NISMOからの2台を含め、技術開発や全体のチーム構成、ドライバー、戦略や戦術など実質的に総監督の役割を果たしていた。そして2000年シリーズの最終戦に起きた事件は、その後の我輩の総監督としての覚悟を決めさせる苦い思い出となった。

 # 1GT-R、#16 NSX( Castrol 無限 NSX)、#12 GT-Rの3台が僅差でタイトル争いをしながら臨んだ鈴鹿の最終戦。それまで何かと車検の不備が指摘されていたので、事前に我輩はNISMOの監督としてオフィシャルに「車検はきちんとやりましょう」と働きかけていた。

 それもあって予選後、トヨタ、ホンダ、ニッサンから予選上位車各1台について綿密な再車検が行なわれた。ニッサン2位に入った#2 GT-Rが対象となり、何と燃料タンクの容量が規定の100Lを3.4L超過していて、明確な規則違反で失格となった。

 前戦のMINE戦でクラッシュしてラバー製のフューエルセルが損傷したので交換していたが、燃料タンクはそれを覆うコンテナで支えられているからコンテナの形状の影響も受ける。

 今回の場合、燃料タンク容量はコンテナに入れた状態でしっかり100L以下に調整してきている。しかしクラッシュでコンテナも変形していたのを見逃していて、鈴鹿での走行Gでそのコンテナが元の形状に戻り、100L超となったのである。

 決勝レースは、容量を合わせ込んで最後尾からスタートして4位でゴールした。

謝罪リリースで原因説明。各チームにも直接説明


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