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投稿日: 2018.09.04 20:59
更新日: 2018.09.04 21:03

鈴鹿10時間:GT500ドライバー3人をそろえたHonda Team MOTULも結果は伴わず。「準備が必要」


スーパーGT | 鈴鹿10時間:GT500ドライバー3人をそろえたHonda Team MOTULも結果は伴わず。「準備が必要」

 8月24〜26日に、鈴鹿サーキットを舞台に争われたインターコンチネンタルGTチャレンジ第3戦・第47回サマーエンデュランス 鈴鹿10時間耐久レース。このイベントには国内外から多くのエントリーがあったが、そのなかでも注目だったのは、山本尚貴/武藤英紀/中嶋大祐というGT500ドライバーたちがドライブした、Honda Team MOTULの10号車ホンダNSX GT3だった。ただ、レースは18位という結果に終わった。

 今季から始まった鈴鹿10時間は、FIA-GT3規定車両による“世界一決定戦”として争われたイベント。そこにホンダは、スーパーGTに参戦しているCARGUY Racing、Modulo Drago CORSEというカスタマー2チームに加え、ホンダの名を冠した『Honda Team MOTUL』を結成。GT500ドライバー3人を揃える必勝体制でレースに臨んでいた。

 しかし期待の高さとは裏腹に、レースウイークは思うような順位を残せなかった。予選では3人のドライバーがそつなくタイムを刻み、6分14秒142という合計タイムでQ2のポール・シュートアウトに進出するも、グリッドは24番手だった。

■決勝を見すえた準備を進めるも……

 今回のチームは無限やJASモータースポーツのスタッフが多く携わる体制が敷かれていたが、やはり事前のテスト不足が大きく影響したのは間違いない。また、テスト時からもコンディションが変化しており、その合わせこみに苦戦した様子だ。

「走りだしは乗りづらく感じましたね。良かれと思って持ってきたものがちょっと方向性が違ったので。ただ、そこからセットアップを作り上げていくまでは早かったです」と予選前に教えてくれたのは武藤だ。

 また、山本も「事前のテストに比べるとちょっとバランスが違っていました。やはりこのタイヤ(ピレリのワンメイクタイヤ)はクセがあるので、タイヤに合わせたセットも大事ですし、NSXはキャラクターとしてもうしろが重い分、オーバーステアが強い」と語っていた。

 とは言え、Honda Team MOTULが見据えていたのはあくまで決勝だ。予選で前にいき、決勝でペースを落とすよりも、決勝で安定したラップを刻めるマシン作りに専念していた。今回、チームをまとめる役柄として起用された中野信治監督はこう語っている。

「準備時間は短いけれど、それは言っても仕方のないこと。そのなかで何ができるかが大事で、それが我々のタスクですからね。みんなには何度も『とにかくネガティブな言葉を言わないでくれ』と言っています。変にガツガツしても仕方ないし、とにかく決勝をターゲットにしたい」と中野監督。

「言っても何も変わらないし、良くできる部分を良くしていこうと思っています。ポジティブなイメージだけをもってやっていけば、条件は厳しくてもいい結果をつかめると思っています。ドライバーもスタッフも、エンジニアも能力が高い人が集まっていますから」

Honda Team MOTULの中野信治監督、中嶋大祐、武藤英紀、山本尚貴
ピットインするHonda Team MOTULの10号車ホンダNSX GT3


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