レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

スーパーGT ニュース

投稿日: 2018.09.23 07:07
更新日: 2018.09.22 02:11

初導入の予選組分けに賛否両論。「トラフィック処理もドライバーの仕事」/GT300トピックス

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


スーパーGT | 初導入の予選組分けに賛否両論。「トラフィック処理もドライバーの仕事」/GT300トピックス

 2018年9月15〜16日にスポーツランドSUGOで行われたスーパーGT第6戦で起きたGT300クラスに関するトピックスをお届けする。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 

■初導入のGT300予選組分けは賛否両論

 SUGOラウンドで初めて、GT300の予選Q1でグループ分けがなされた。コースが短いSUGOにおいて、28台がエントリーするGT300ではクリアラップが取り難いためだ。

 Q1は14台ずつ、チームランキングで奇数順位をA組、偶数順位をB組とし、各組の上位7台がQ2に進出する。これは試しの運用であり、今回の結果を受けて来季導入の判断材料にするという。その試みは、おおむね好評だった。

 しかし、組み分けがマイナスに作用したチームもあった。たとえば、B組8番手だったUPGARAGE 86 MCの中山友貴のタイムは、A組なら4番手になるタイム。もちろん、A組とB組でコンディションは異なり、中山自身はQ1落ちに納得していたが、ウエイトハンデで最重量となる第6戦、しかも重量感度が大きく影響するSUGOでは軽いクルマが有利になる。

 チームランキングでは完走周回数でのポイント加点もあり、その組み分けには異論の声も聞こえていた。また、「うまいドライバーならちゃんとクリアラップを取れるから、あまり関係ない。トラフィック処理もドライバーの仕事」という声も多数あった。

■Modulo NSX大津が見せたオーバーテイクショーの裏側

Modulo KENWOOD NSX GT3
Modulo KENWOOD NSX GT3

 セーフティカー明けの残り7周、Modulo KENWOOD NSX GT3の大津弘樹が驚愕の追い上げを見せる。リスタート時は10番手にいたが、最後は3番手を争っていたグッドスマイル 初音ミク AMGとマネパ ランボルギーニGT3とともに、3ワイドでチェッカーを受けた。3位の初音ミクとは0.057秒差、マネパを0.008秒でかわしての4位だった。

 大津は56周目、GT500を先に行かせるために最終コーナーで道を譲り、タイヤカスを拾ってコースアウトしていた。道上龍によると、そのときの無線で大津はパニック状態にあり、何を言っているのか分からず「落ち着け」と伝えたという。

 その効果があったのだろう。残り7周で超スプリントレースとなった際、追い上げられたのは「まわりが熱くなるなかで、冷静になって隙をつけた。NSX GT3はストレートが速いから、そこを活かした」と大津。

 F3時代、スタート直後の混戦を得意としていたこともあり自信もあったという。そして何より、新チームとして最高位となる4位フィニッシュは、大津だけでなくチームにとっても今後の自負につながる一戦となった。


関連のニュース