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スーパーGT ニュース

投稿日: 2019.09.22 08:55

《GT300予選あと読み》ランキングトップ3に分かれた明暗。ARTA NSX GT3が“余裕をもって”最終戦に臨むのか!?

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スーパーGT | 《GT300予選あと読み》ランキングトップ3に分かれた明暗。ARTA NSX GT3が“余裕をもって”最終戦に臨むのか!?

 9月21日、スポーツランドSUGOで行われたスーパーGT第7戦の公式予選。素晴らしいコースレコードタイムでポールポジションを獲得したSUBARU BRZ R&D SPORTに続く2番手につけたのは、現在ランキング首位のARTA NSX GT3の高木真一/福住仁嶺組となった。一方で、ランキング2位のマネパ ランボルギーニ GT3、3位のK-tunes RC F GT3は苦しい結果に。明暗が分かれる予選となった。

■思わぬ苦戦を強いられたランキング2位・3位

 今季のスーパーGTは、雨となった第1戦岡山で優勝を飾った新田守男/阪口晴南組K-tunes RC F GT3が第3戦鈴鹿でも優勝。一気に30ポイントを積み重ねたが、その後は第6戦オートポリスまで無得点。36点となっている。一方、小暮卓史/元嶋佑弥組マネパ ランボルギーニ GT3は、第3戦以外全戦でポイントを重ねており、第2戦・第6戦での3位表彰台で2位につけ36.5点を重ねている。

 彼らをリードするのは、高木/福住組ARTA NSX GT3。第1戦・第2戦での連続2位の後も全戦で得点を重ねており、現在41.5ポイントでランキングをリードする。そんなARTA NSX GT3が2番手につける一方、K-tunes RC F GT3は18番手、マネパ ランボルギーニ GT3は26番手に沈んでしまったのだ。

 マネパ ランボルギーニ GT3の元嶋に今日のアタックについて聞くと、「Q1はあれでパーフェクトです。現状まわりがあそこまで速い理由が分かっていないので、苦しいところです」という。

K-tunes RC F GT3/2019スーパーGT第7戦SUGO
K-tunes RC F GT3/2019スーパーGT第7戦SUGO

 またK-tunes RC F GT3については、公式練習で新田がニュータイヤでのアタックをこなせておらず、予想以上にタイヤのウォームアップに苦しんでしまったことがQ1脱落の理由だ。今回のSUGOでは多くのドライバーがウォームアップに苦しんだが、「もう少し緻密に考えられれば良かったけれど……」と大ベテランの新田ですら苦しんだ予選だった。

 彼らにARTA NSX GT3の2番手というグリッドについて聞くと、「それはいちばん痛い(新田)」「気にしていますが、とはいえ仕方ないです。今までもレースで上がってきているので、できることをするしかないです(小暮)」という。特にK-tunes RC F GT3にとっては、このSUGOでARTA NSX GT3との差をつめておきたい理由があった。

 彼らが使うレクサスRC F GT3は、中高速コーナーが続くコースが得意。今季彼らが勝った鈴鹿、そしてオートポリスやタイは得意だ。一方で最終戦が行われるもてぎのようなストップ&ゴーはかなり苦手。その点で、このSUGOでなるべくポイントを稼いでおきたかったのだ。

「RC Fはもてぎがあまり得意ではないので、このSUGOをなんとか獲って、もてぎでしのぐレースができれば……という部分があった。こういう結果になってしまったので、自分自身も落ち込む部分はあるけれど、落ち込んでいても仕方がない」と新田。

「明日天候が僕たちに味方するのかは分からないけれど、ARTAに有利に働くのは間違いないので、それを無理に追いかけるよりも、あまり離されないようにきちんとレースをするのが大事ですね」

■ARTA NSX GT3は余裕をもって最終戦に臨めるか


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