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スーパーGT ニュース

投稿日: 2019.12.29 10:46
更新日: 2021.11.05 12:00

ブルガリ創業家の電話で参戦レース決定前に購入。“キワモノ”コルベットC7 GT3-R導入の裏側/GT300マシンフォーカス番外編

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スーパーGT | ブルガリ創業家の電話で参戦レース決定前に購入。“キワモノ”コルベットC7 GT3-R導入の裏側/GT300マシンフォーカス番外編

 14車種29チームがしのぎを削った2019年のスーパーGT300クラス。シーズン中には、そのなかから1台をピックアップし、マシンのキャラクターや魅力をドライバー、関係者に聞いていく連載企画『GT300マシンフォーカス』を行ってきた。

 今回はその番外編として、スーパーGT×DTM特別交流戦の併催レース『auto sport web Sprint Cup』に出場していた『キャラウェイC7 GT3-R』を取り上げる。ふだんスーパーGTに参戦しておらず、日本でのレース歴は鈴鹿10時間耐久レースだけとかなりレア度の高いGT3カーについて、チーム代表兼ドライバーとしてステアリングを握った武井真司に、アメリカンスポーツを選択した理由とその個性を聞いた。

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 2019年7月に北米で初披露され、2020年1月の東京オートサロンで国内初披露となる新世代コルベット“C8”はこれまでの歴史と伝統から訣別するミッドシップ・モデルとなるため、伝統あるFRレイアウトのコルベットは現行の“C7”が最終世代。そのGT3バージョンであるキャラウェイC7 GT3-Rは、ドイツに拠点を構える名門キャラウェイ・コンペティションが設計・製作を担当している。

2017年のADAC GTマスターズでダブルチャンピオンを獲得したキャラウェイC7 GT3-R
2017年のADAC GTマスターズでダブルチャンピオンを獲得したキャラウェイC7 GT3-R

 これまでの『コルベットZ06.R GT3』に代わり、2016年にドイツADAC GTマスターズにデビューしたC7 GT3-Rは、2017年にはダブルチャンピオンを獲得。2018年には北米のPWCピレリ・ワールドチャレンジにも凱旋する形でワークス参戦し、同年以降にカスタマーデリバリーが開始された最新GT3モデルだ。

BH AUCTION CORVETTE GT3として『auto sport web Sprint Cup』を戦ったキャラウェイC7 GT3-R
BH AUCTION CORVETTE GT3として『auto sport web Sprint Cup』を戦ったキャラウェイC7 GT3-R
キャラウェイC7 GT3-Rは6.2リッター自然吸気の90度V型8気筒OHVエンジンをフロントに積む
キャラウェイC7 GT3-Rは6.2リッター自然吸気の90度V型8気筒OHVエンジンをフロントに積む

 マシンはロングノーズ・ショートデッキの典型的なスポーツカー・スタイルで、2713mmのホイールベースを持つボディには、本国で“スモールブロック”と呼ばれる伝統のLSシリーズ、6.2リッター自然吸気の90度V型8気筒OHVエンジンを搭載する。

 量産モデルでもカーボンとアルミの複合ボディシェルというスーパースポーツ顔負けの素性を持ち、その骨格を継承したGT3公認重量は1240kg。エンジンを除いて先代C6から大きく刷新された車体構成により、その車両特性は扱いやすいマイルドなものに仕上がっているという。

 このマシンは武井真司率いるビンゴ・スポーツから鈴鹿10時間耐久レースに2年連続で出場。11月に富士スピードウェイで行われたスーパーGT×DTM特別交流戦の併催レース『auto sport web Sprint Cup』には武井と笹原右京がドライブする形でエントリーした。

 ドライバーの武井は、PCCJポルシェカレラカップジャパンのジェントルマンクラスで2度、2017年には総合でもチャンピオンを獲得している。また高級&希少絶版車の専門店『BINGO SPORT』のCEOでもあり、東京オートサロンや鈴鹿サーキットとのコラボレーションによる『BH AUCTION』を主宰する敏腕ビジネスパーソンでもある。

 ビジネスマンとして世界各国の高級スポーツカーを幅広く扱い、レーシングドライバーとしてはポルシェのカップカーで経験を積んできた武井が、鈴鹿10時間参戦に選んだのは日本で唯一のユーザーとなるシボレー・コルベット。その経緯を聞くと「当初はGT3マシンを自分で買って乗ろうとはまったく思っていませんでした。将来的には……という思いはありましたけど」と明かした。

■ブルガリがつないだキャラウェイ・コンペティションとの縁「すぐその場でこのパッケージングが決まってしまった」


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