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スーパーGT ニュース

投稿日: 2020.07.19 17:44
更新日: 2020.07.19 21:55

KeePer TOM’Sがポール・トゥ・ウイン。GRスープラがトップ5独占&GT300でもデビューウインの快挙を達成【第1戦富士決勝】

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スーパーGT | KeePer TOM’Sがポール・トゥ・ウイン。GRスープラがトップ5独占&GT300でもデビューウインの快挙を達成【第1戦富士決勝】

 待望の2020年シーズン幕開けとなった富士スピードウェイでのスーパーGT第1戦は、デビュー戦のグリッドで最前列を獲得していたKeePer TOM’S GR Supraの平川亮/ニック・キャシディ組が、GRスープラの船出を飾るポール・トゥ・フィニッシュを達成。2位にau TOM’S GR Supraが入りトムスがワン・ツーを決めたうえ5位までをトヨタ勢が独占するなど、GRスープラが完璧な形でのシリーズデビューを飾っている。

 DTMドイツ・ツーリングカー選手権との技術統合を目指して、最終段階となるClass1+α規定を導入したGT500クラスは、今季からLEXUS Racing改めTOYOTA GAZOO Racing(TGR)として参戦するトヨタ陣営が新型GRスープラを投入。そしてホンダもフロントにエンジンを積むFR駆動方式を採用した新型NSX-GTを開発し、ニッサンGT-R NISMO GT500の3車種ともに、特別性能調整のないガチンコ勝負の舞台が整った。

 大規模なカレンダー改訂を強いた新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の影響を受け、予選決勝を日曜同日開催とするワンデーフォーマットとなった開幕戦は、午前の予選でKeePer TOM’S GR Supra平川がGRスープラのデビューに華を添えるポールポジションを獲得。その後方ではフロントロウ、セカンドロウともにGRスープラとNSX-GTが交互に並ぶ、トヨタvsホンダの直接対決構図が見て取れる予選結果となった。

 天気予報は良い方向に裏切り、終始ドライで争われた予選に続き決勝前ウォームアップ走行時点でも降雨の気配はなし。雲の隙間から日差しも戻り、15時決勝スタート時には湿度58%、気温24度、路面温度39度まで上昇して、66周300kmレースのスタートを迎えた。

 ポールの37号車KeePerはスタートをキャシディが担当、2番手の8号車ARTA NSX-GTはGT500ルーキーの福住仁嶺が第1スティントを受けもつ。以下、au TOM’S GR Supraのサッシャ・フェネストラズ、RAYBRIG NSX-GT山本尚貴、ZENT GR Supra立川祐路、DENSO KOBELCO SARD GR Supra中山雄一らが、フォーメーションラップから1コーナーに向けポジション争いを繰り広げる。

 そこで先手を取ったのは山本尚貴で、順当にホールショットを決めた37号車、2番手8号車に続き、1コーナーで3番手au TOM’S GR Supraのインを差して早々にポジションアップを果たす。

 その直後、車列後方では100Rの攻防で13番手発進のModulo NSX-GT伊沢拓也と14番手カルソニック IMPUL GT-R佐々木大樹が接触。ともにアウト側のランオフに弾き出された2台は、とくにインパルGT-Rのダメージが大きく、リヤ部が大きく破損し、右リヤタイヤは完全にマシン上方へと折れ曲がり、このアクシデントでいきなりのセーフティカー(SC)導入に。

 その後、今季導入の新スポーティング規則で2周目にSCピリオド中ながらピットレーンがオープンとなると、左フロントを破損しながらも自走していたModulo NSX-GTがピットボックスへと向かい、そのままガレージインとなってしまう。

 4ラップ目を終えたところでSCが去り、レースはリスタート。すると2番手ARTAの福住がKeePerキャシディの背後にピタリと張り付き、スリップストリームを活用して297km/hオーバーまで最高速を伸ばし、アウト側から首位奪取を狙う。

 しかし、ここは元チャンピオンがルーキーに対して意地を見せディフェンスに成功すると、そのまま10周目を終える頃には3.654秒にまでギャップを拡大。対照的にARTA NSX-GTの背後にはRAYBRIG NSX-GT、au TOM’S GR Supraがテール・トゥ・ノーズにまで迫ってくる。

 すると12周目に入ったところで4番手サッシャが動きを見せ、そのディフェンスを意識しながら山本尚貴も反応し、ターン1のTGRコーナーで2台揃ってARTAのルーキー福住を仕留めていく。

 その後もGT300のトラフィックを処理しながら、RAYBRIG NSX-GTとau TOM’S GR Supraはコンマ5秒差圏内で2番手争いを繰り広げるのに対し、ARTA福住はタイヤが厳しくなったかジリジリと遅れ始め、18周目のホームストレートではZENT GR Supra立川にも飲み込まれてしまう。

 20周を過ぎ、6番手を走行していたRed Bull MOTUL MUGEN NSX-GT、これがスーパーGTデビュー戦の笹原右京は序盤にポジションを上げる力走を見せ、22周目に先陣を切ってルーティンピットに向かっていく。

■終盤に向けてレースでの強さを発揮するトヨタGRスープラ陣営。GT300クラスでも快挙


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