更新日: 2020.08.24 16:16
TOYOTA GAZOO Racing 2020スーパーGT第3戦鈴鹿 レースレポート
スーパーGT 第3戦鈴鹿 FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE
猛暑の中セーフティカー3回の波乱戦
関口/フェネストラズ組GRスープラが3位表彰台
スーパーGTの第3戦が鈴鹿サーキットで行われ、路面温度50度の猛暑、3度のセーフティカーが導入される荒れたレースとなる中、ランキング首位の関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ組 au TOM’S GR Supra 36号車が重いウェイトハンデをはねのけて3位表彰台を獲得。ランキング争いで2位以下との差を大きく広げることとなりました。
SUPER GT第3戦『FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE』が8月22日(土)、23日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで開催されました。
3か月遅れで開幕した2020年シーズンのスーパーGTも、3戦目を迎えました。ここまでの2戦は富士スピードウェイで行われましたが、今大会は鈴鹿サーキットへと舞台が移ります。今大会も前戦同様無観客で、スタッフの感染防止対策を充分に実施した上での開催となります。
TOYOTA GAZOO Racingが今季よりスーパーGTのGT500クラスに新たに投入したGRスープラは、開幕戦でトップ5を独占。第2戦では勝利こそ逃したものの、2-3-4位に入り、ドライバー及びチームランキングでは上位を占めています。その分重さを増すこととなったウェイトハンデと、GRスープラにとっては初めての鈴鹿、そして真夏の猛暑という条件の中でのGRスープラの戦いぶりに注目が集まりました。
前2戦は外国人の入国規制により欠場を余儀なくされていたDENSO KOBELCO SARD GR Supra 39号車のヘイキ・コバライネンが、今大会よりようやく合流。GT300クラスのarto RC F GT3 35号車は、ドライバーの入国が間に合わず、前戦と同じ佐々木雅弘/堤優威のコンビがドライブします。
予選
22日(土)は朝から好天に恵まれ、気温もうなぎ登りの真夏の暑さに。気温33度、路面温度は50度を越えるという、ドライバーにも車両にも、タイヤにも厳しいコンディションで午後2時半よりノックアウト方式の予選が開始されました。
Q1では、石浦宏明のZENT GR Supra 38号車が残り1分で記録したタイムで3番手、今季よりGT500クラスフル参戦の宮田莉朋がアタックしたWedsSport ADVAN GR Supra 19号車がチェッカー目前に5番手タイムをマーク。開幕から2戦連続で3位表彰台を獲得し、44kgのウェイトハンデを積む大嶋和也のWAKO’S 4CR GR Supra 14号車も7番手でQ2進出を果たしました。
中山雄一がアタックした39号車は、僅か0.089秒進出ラインに届かず、9番手で惜しくもQ2進出ならず。ランキング1位、2位につける36号車とKeePer TOM’S GR Supra 37号車は、共に課されているウェイトハンデ及び燃料リストリクター制限が響き、それぞれ12番手、11番手でグリッドが確定しました。
Q2では、立川祐路の38号車が好タイムをマーク。0.07秒及ばず最前列には届きませんでしたが、3番手グリッドを獲得。ぎりぎりまでコースインを遅らせ、一発アタックに賭けた14号車は、若き坪井の健闘で2列目4番手。国本雄資がアタックした19号車が6番手グリッドから決勝レースに臨むこととなりました。
GT300クラスは、今大会もQ1は2グループに分けて実施。A組では中山友貴のTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 31号車が唯一1分58秒台に入れる速さを見せトップタイム。開幕戦で優勝し、ランキング首位につけ75kgものウェイトハンデを搭載する埼玉トヨペットGB GR Supra GT 52号車は川合孝汰のアタックで5番手タイムをマークし、上位8台が進出するQ2へ。SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車はスーパーGT参戦初年度の河野駿佑がアタックするも12番手でQ2進出はなりませんでした。
Q1のB組では、今季よりSUPER GTに参戦しているたかのこの湯 RC F GT3 244号車の三宅淳詞が、残り3分ほどの時点でトップタイムをマーク。その後、1台に上回られましたが、2番手で、前戦に続きQ2進出を決めました。ベテラン織戸学がアタックしたTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 30号車は4番手。前戦、代替ドライバーとしてGT500クラスデビューを果たした阪口晴南はレギュラーのK-tunes RC F GT3 96号車に戻り、5番手タイムをマークしてQ2へと歩を進めました。堤がアタックした35号車は10番手でQ1敗退。
Q2では、まず久保がアタックした244号車がトップタイムをマークしますが、ライバルが塗り替え、さらに31号車の嵯峨宏紀が上回ってトップに立つという、目まぐるしくトップが入れ替わる展開に。最後に、31号車嵯峨のタイムが他車により更新されたかと思われましたが、その車両は走路外走行によりタイムが抹消され、31号車のトップが確定。嵯峨にとっては2015年最終戦以来、そしてプリウスPHVにとっては初となるポールポジションを獲得しました。244号車は4番手となり、デビュー3戦目にして2列目という好グリッドを確保。吉田広樹がアタックした52号車は5番手、新田守男の96号車は12番手、永井宏明の30号車が16番手グリッドから決勝レースに臨むこととなりました。