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スーパーGT ニュース

投稿日: 2022.08.10 12:46

TGR TEAM SARD 2022スーパーGT第4戦富士 レースレポート

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スーパーGT | TGR TEAM SARD 2022スーパーGT第4戦富士 レースレポート

DENSO KOBELCO SARD GR Supra
第4戦富士、大胆に攻めた戦略で6位フィニッシュ

2022 SUPER GT 第4戦「FUJIMAKI GROUP FUJI GT 100Lap RACE」(8/6-7)
富士スピードウェイ(1周4.563km)
入場者数:予選18,600名、決勝29,300名 合計47,900名

 8月7日(日)、SUPER GT第4戦「FUJIMAKI GROUP FUJI GT 100Lap RACE」の決勝が行われ、12番グリッドから進取果敢に勝利へ突き進んでいったDENSO KOBELCO SARD GR Supraは、関口が虎視眈々とチャンスを狙いながら様々な戦略プランのための冷静な走り。16周目には64号車から10位のポジションを奪い、36周目には100号車を仕留め暫定6位に。不測の事態を想定しながらも1回目ピットインを引っ張る戦略を敢行。前とのギャップを削るとともに燃費を稼ぐ関口は戦略の幅を大きく拡げるクレバーな走行を続けた。

 42周目にピットインをすると8位で中山が戦列復帰。55周目に17号車をパスして7位に順位を上げると中山は次のスティントを見据えながら周回を積み重ねていった。そして2回目のピットインは、更に上位を狙うべく、タイヤ無交換と中山の連続走行という大胆なレース戦略を敢行。他車よりも10秒以上も早く5位のポジションでピットアウトすると中山は貪欲に突き進んでいった。

 81周目、8号車とのマッチアップではGR Supraコーナーでアウト側に寄せられて出されて一瞬抜かれるも、最終コーナーですぐに抜き返すバウンスバックで5位を奪い返す闘志あふれる中山であったが、レースディレクターから順位を戻すよう判定があり、悔しくも1コーナーで8号車を先行させた。レース終盤は前後の5位8号車と7位14号車とのギャップが一進一退の展開となったが、中山は6位を守り抜いてチェッカーを受けた。

 DENSO KOBELCO SARD GR Supraは、逆境からの始まりではあったが、決勝では進取果敢に見事にそれを力強く跳ね返し、チーム一丸となった冷静かつ大胆に攻めたレース戦略と走りで健闘を見せる6位フィニッシュとなった。ドライバーポイントは5点を獲得(計16点)、チームポイントは8点を獲得(計26.5点)し、ともにランキング10位となった。

■事前情報

約2ヶ月のインターバルを経ての開催で真夏の長距離2連戦の始まりとなる第4戦の舞台は今季2度目の富士スピードウェイ。当チームパートナーでもあるFUJIMAKI GROUP様がラウンドパートナーを務め大会名称は「FUJIMAKI GROUP FUJI GT 100Lap RACE」。前戦第3戦鈴鹿では、あと一歩で表彰台となる惜しい4位フィニッシュとなり、開幕戦から常に上位争いを演じているDENSO KOBELCO SARD GR Supra。

 8月6日(土)午前に公式練習、午後にノックアウト方式(Q1、Q2)の公式予選で、7日(日)決勝は14時スタート。今季1度目の富士(第2戦)と同じく450km(100周:約2時間半)で争われ、給油を伴うピットストップは2回が義務付け。サクセスウェイトは現獲得ポイントの倍となる22kgを搭載する。重量増による富士でのタイムの落ち込みは、22kgだと約0.4秒弱となる。

 周辺の開発が進む富士スピードウェイは1.5kmにおよぶ世界屈指のロングストレートを持ち、迫力のTGRコーナー(1コーナー)での先陣争い、続く100Rにかけての超高速コーナーバトル、ダンロップコーナーでのブレーキング競争、つづら折りの峠道のような上りのセクター3など、道幅が広く低速から高速までパッシングポイントが多く非常にバラエティに富んだ国内有数のサーキット。前回の富士では巧みなレース戦略で後方から追い上げてトップを走る快走を見せたDENSO KOBELCO SARD GR Supra。今季の後半戦を占う重要な一戦で、真夏の450kmと暑い長丁場ゆえ、波乱のドラマが起きやすく、天候や運も含めてレース戦略&チーム総合力によって大きく勝負が左右される第4戦富士。脇阪寿一監督のもとチーム一丸となって強い決断力で冷静かつ大胆に振る舞い、進取果敢に勝利へ突き進んでいった。

2022スーパーGT第4戦富士 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)
2022スーパーGT第4戦富士 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)

■公式練習走行

 6日(土)9時から開始された公式練習走行は、朝方の雨と濃霧の影響から路面はウェット。気温21度/路面温度25度の曇天の中で85分間のセッションが開始された。ウェット宣言がされたことで、しばらく路面状況を注視した後にミディアム系のウェットタイヤを装着して中山がクルマの状況を確認。その後、ドライ路面に変わった頃に関口がミディアム系ドライタイヤを装着してコースイン。ドライ路面でのクルマの状況をチェックしながら12周目に1分29秒089とその時点で8番手タイムをマーク。前後車高の調整をしながらセットアップを進め、19周目からは中山が残り少ない時間の中でユーズドのミディアム系タイヤでクルマの感触を確かめた。混走セッションは22周を走行して、関口が最初にマークした1分29秒089のタイムで11番手となった。

 10分間のGT500単独セッションでは、曇ったままの天候で気温24度/路面温度30度。中山がハード側タイヤでアタックシミュレーションを行っている途中の5周目、セクタートップタイムを刻んでアタックをしていた矢先にクルマに不具合が発生して緊急ピットイン。ピットロード途中で車両が停止してしまうトラブルが発生してしまう。結果的のGT500単独セッションではタイムアタックシミュレーションできずに15位に。公式練習走行ではトータル27周の走行に留まった。その後、FCYテスト、サーキットサファリは不具合対応のため貴重な走行時間を失うこととなった。

2022スーパーGT第4戦富士 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)
2022スーパーGT第4戦富士 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)

■公式予選
■Q1:関口が渾身のアタックも12番手に

 6日(土)15時28分のQ1開始時点は、この季節としてはかなり低い気温22度/路面温度27度の曇り。午前中の不具合もインターバルの間に修復。コースオープンと同時にコースインしたファーストアタッカーの関口は、決勝も見据えて選択したハード側タイヤが、このレースウィークまだ履いていない未知数ながらも、しっかりとウォームアップを開始。グリップが出始めた5周目にアタックを開始するとセクター2、3でその時点でのセクタートップと同等タイムを刻む流石の走りをみせ、1分27秒754のその時点で3番手タイムで駆け抜けていく。ライバル勢も続々とタイムアップを果たしており、続く6周目もアタックを継続。セクター1でコンマ2秒ほど削る気合いの走りで期待がかかったが、セクター2、3では前の周のセクタータイム自己ベストを更新できず。コンマ4秒差で8位のカットラインに届かずにQ1突破を果たすことができなかった。クルマの不具合で貴重な走行時間失い、確認する機会が足りず、悔しい予選結果となった。明日の決勝では予選12番手からの巻き返しを図ることとなった。

2022スーパーGT第4戦富士 関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)
2022スーパーGT第4戦富士 関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)

■決勝


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