12月12日、ホンダは東京都港区のHondaウエルカムプラザ青山で2023年のモータースポーツ活動計画について発表会を行い、このなかで2023年のスーパーGT GT300クラスの参戦体制について発表されたが、現段階でホンダNSX GT3使用チームはTEAM UPGARAGEの1チームのみの記載となった。
ホンダがGT3マーケット向けに製作したNSX GT3は、2018年にGT300デビュー。以降2〜3台がスーパーGTで戦ってきた。しかし、12月12日にホンダから発表されたモータースポーツ活動計画のなかには、わずかに1台のみの記載となった。
今回GT300活動として記された1台は、2022年に小林崇志／太田格之進のコンビで開幕から表彰台を獲得するなど印象的な活躍をみせたTEAM UPGARAGEだ。ドライバーは大黒柱の小林、そしてGT500に巣立った太田に代わり、2022年FIA-F4チャンピオンの小出峻が乗り込むことになった。
小出はスーパー耐久でのホンダ・シビック・タイプR TCRでハコの経験はあるが、ミッドシップのGT3の経験はない。とはいえ「ハコの経験自体はありますし、そこに負い目はないです」という。
「自分の強みは、走りが安定していることです。FIA-F4でも厳しい週末はありましたが、浮き沈みが少なく、安定したリザルトが刻めると自負しています」
2022年に参戦していたNSX GT3のうちのもう一台、ARTA NSX GT3については、今回記載がなかったこと、さらにGT500でARTAが2台体制となっていることから、今季のGT300参戦はないと推測される。一方で車体、メンテナンスチームについては、参戦枠含めた動きが模索されているという噂もあり、2023年のNSX GT3が1台のみ……と確定したわけではないかもしれない。
2023 スーパーGT GT300クラス
ホンダNSX GT3チーム参戦体制
18 TEAM UPGARAGE 小林崇志／小出峻
