ニッサン／ニスモ、2017年のGT500参戦体制を発表。12＆24号車がドライバー変更

　日産自動車とニスモは2月17日、2017年のモータースポーツ活動計画について発表し、スーパーGT500クラスには新たなモデルとなるニッサンGT-RニスモGT500を4台投入するとともに、その体制について公開した。

　2014〜15年と松田次生／ロニー・クインタレッリ組1号車が連覇を飾り、2014年規定で強力なパフォーマンスをみせてきたニッサンGT-R。しかし2016年はライバルにチャンピオン獲得を許し、2017年は新たなGT500規定に則って製作され、新たな外観をもつニッサンGT-RニスモGT500を投入し、チャンピオン奪回を目指す。

　そんな2017年に向け、ニッサン／ニスモはこれまでと変わらぬ4台体制を敷くことになった。タイヤメーカーはNISMO、MOLAがミシュラン、TEAM IMPULがブリヂストン、KONDO RACINGがヨコハマと、今季も3種類のタイヤメーカーを使用する。

　ドライバーラインアップについては2チームで変更がみられた。23号車NISMOは松田／クインタレッリ、46号車MOLAは本山哲／千代勝正と変わらずだが、2016年まで12号車をドライブしていたジョアオ-パオロ・デ・オリベイラはKONDO RACINGに移籍し、佐々木大樹と組む。

　一方、オリベイラが抜けた12号車に加わったのは、2017年がGT500クラスのルーキーイヤーとなるヤン・マーデンボローだ。今季はスーパーフォーミュラ参戦も決まっており、世界中がその速さに注目している。すでにテストではGT500マシンをドライブしており、どんなレースをするか楽しみなところだ。なお、ニッサン系チームの総監督は、ニスモ常務執行役員の田中利和氏が引き続き務める。

「今年はスーパーGTのGT500クラスに17年仕様のGT-Rニスモをベースとした新型車で参戦します。なんとしてもシリーズチャンピオンを奪還するという固い決意で、クルマ、組織、体制といったあらゆるものを見直し、これまで以上の準備を行っています」と語るのは、ニスモの片桐隆夫CEO。

「チーム体制も4チームそれぞれがタイトルを狙える強力な布陣としました。今年も全力で戦いますので、ファンの皆様にはこれまで同様の熱い応援をお願いいたします」

　ニッサン／ニスモでは、2月19日（日）に、神奈川県横浜市の日産自動車グローバル本社ギャラリーで17年体制をファンにお披露目する予定だ。

ニッサン 2017年スーパーGT500クラス参戦体制