レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

投稿日: 2021.04.05 11:02
更新日: 2021.04.05 12:07

P.MU/CERUMO・INGING 2021スーパーフォーミュラ第1戦富士 決勝レポート

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


スーパーフォーミュラ | P.MU/CERUMO・INGING 2021スーパーフォーミュラ第1戦富士 決勝レポート

2021 SUPER FORMULA
P.MU/CERUMO・INGING Race Report

第1富士スピードウェイ 気温17度 路面温度19度
◆4月4日(日)<決勝>
天候:くもりのち雨 コース状況:ドライ→ウエット
#38:坪井翔 決勝18位
#39:阪口晴南 決勝9位

 決勝日は、朝から曇り空。若干、風も出て午後からは雨の予報。決勝時は悪天候も想定され戦略が狭まる。そんななかで決勝の戦い方を考える一日がスタートした。まずは、朝の30分間のフリー走行。

 このフリー走行では、決勝に向けたロングランを試し、クルマの最終調整を施し、ピット作業の練習を行い走行を終了。決勝は、坪井は10番手スタートということもあり、下位からの追い上げを考え早めのピット戦略も想定にいれた。

■決勝

 決勝の直前のグリッドウォークに心配されていた雨が落ち始める。レインタイヤをグリッドに持ち込むチームもあったが、雨は弱くウエット宣言は出なかった。午後2時10分、41周にわたる決勝が全車ドライタイヤでスタートした。

 5番グリッドからスタートの阪口は、スタートでクラッチミートが繋がりすぎてホーイルスピン。アウト側のグリッドだった為外側に逃げたが9番手までポジションを落とした。2周目に8番手に上がるもライバルにパスされ9番手。10周を経過しピットに入ることが可能になると、上位一台が先にピットインし8番手に。再びバトルを繰り広げるのは同じくこのカテゴリーにデビューを果たしたトヨタ勢のルーキー宮田莉朋選手。惜しくも競り負け9番手にダウン。

 23周目にピットに向かいルーティンのピット作業を実施。その前の周で入るはずだったが、無線の不具合で1周遅れることとなった。この1周の遅れは順位を上げる可能性もあっただけに残念なトラブルとなった。7.9秒のピット作業でミスなくコースに送り込む。昨年より課題だったピット作業も難なくこなした。

 ルーティンのピットインが続き順位が変動した後は14番手から追い上げることに。28周目で1台パスして13番手。30周を過ぎる頃には、WET宣言も出て雨も本降りとなるかと思いきや、残り11周はドライタイヤで走り切れると判断できる程度の雨。その後も上位のピット作業の消化などもあり9位フィニッシュ。貴重な2ポイントを獲得した。

2021スーパーフォーミュラ第1戦富士 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)
2021スーパーフォーミュラ第1戦富士 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)

 一方、坪井は、10番グリッドから抜群のスタートを決め、6番手でオープニングラップを終える。その後2周目で1台抜き5番手と大躍進。9周目でパスされ6番手。26、29、30周目で上位がピットインし3番手まで浮上。32周を走り終え、ピットに向かう。7.8秒でピットクルーはスムーズにコースに送り出した。7位でコース復帰したものの、アウトラップで2台に抜かれ9位に。

 小雨が降りしきる37周目走行中に、GRスープラコーナーの立ち上がりで縁石に乗ってスピンしコースアウト。残念ながら残り5周を残し走行を終えた。

 坪井の巻き返しは残念な結果に終わったが、3シーズン目となりここまで頑張った実力が垣間見られたレースでもあった。一方、2度スポット参戦したことはあったものの、一度目は悪天候の為決勝レースが中止となり、2度目は自分のミスにより決勝レースを走れずに終わった。今回レギュラードライバーとしてデビュー。初めてレースディスタンスを走り切り2ポイントを獲得した。若いふたりのドライバーを擁して迎えた今シーズンは、初戦では明暗が分かれたものの、それぞれに今後の活躍を期待させるレースであった。

 次のレースは、4月24日(土)予選、25日(日)決勝、鈴鹿サーキットにて開催される。

2021スーパーフォーミュラ第1戦富士 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)
2021スーパーフォーミュラ第1戦富士 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)

■コメント
#38 坪井翔

「10番手からのスタートだったのですが、周りの状況しだいで早めにピットに入ることも想定して走りました。スタートがかなり決まって6番手まであがったと思います。前のクルマとも等間隔で走行していたので、これはピットを先延ばしにした方が良いと判断しました」

「雨が降ってからは、周囲はドライでもしっかり走れているのに、自分たちはタイヤが発動せず思うように走れなくなりました。これは、次の課題です。最後に立ち上がりでスピンをしてしまい、ドライバーとしてはいけないミスをしチームに迷惑をかけてしまい反省しています。次の鈴鹿で挽回したいと思います」

#39 阪口晴南

「スタートでステアリングの不具合があったのと、スタートの失敗とどちらのトラブルかわからないですが、クラッチのミートも繋がり気味でホイールスピンもしてしまい、スタートでポジションを落としてしまいました。その影響かレースのペースも良くなかったです。予感していたセクター3の遅さがレースに響き、またストレートでも速さがなく1コーナーでは簡単に抜かれてしまい、レース展開としては良くなかったですね」

「ようやくスーパーフォーミュラのレースディスタンスを走破できたのでこれは良い収穫だと思っています。タイムレベルが全然違うので予選と決勝ではそれを振り分けないといけないと感じました。予選一発の速さはあると思っているので、富士以外のコースは抜き難いのでそれを決勝でも活かせるようにしたいです」

立川祐路監督

「今日の決勝は思っていたよりも苦しい展開となってしまいました。阪口の方は良いポジションからスタートだったのですが、ホイールスピンしてしまいスタートで飲まれてしまいました。坪井の方はスタートが決まり上手くポジションを上げることに成功しましたが、トップグループについていくスピードはなかったですね。ピットアウト後のウォームアップに苦労しスピンしてしまいました。結果的に2台揃って、初戦は残念な結果に終わりました。次の鈴鹿は、テストの結果も良く手応えもあったので、リベンジしたいです」

2021スーパーフォーミュラ第1戦富士 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)
2021スーパーフォーミュラ第1戦富士 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)
2021スーパーフォーミュラ第1戦富士 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)
2021スーパーフォーミュラ第1戦富士 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)


関連のニュース

スーパーフォーミュラ 関連ドライバー

スーパーフォーミュラ 関連チーム