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MotoGP ニュース

投稿日: 2018.07.30 16:32
更新日: 2018.07.30 16:33

ホンダ EWC最終戦 鈴鹿8時間耐久ロードレース 決勝レポート

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MotoGP | ホンダ EWC最終戦 鈴鹿8時間耐久ロードレース 決勝レポート

 上位チームのライダー交代が始まる中、Red Bull Honda with 日本郵便も76ラップ目に中上から高橋巧へとチェンジしてコースイン。77ラップ目の順位はレイ、ファン・デル・マーク、そして高橋巧と続き、このトップ3が2分8秒台で周回を重ねていきます。4番手の長島は2分10秒台、6番手のフォレイは2分12秒台、そして7番手のイズディハールが2分11秒台で走行。8番手の日浦大治朗(Honda Suzuka Racing Team)、そして9番手の清成も2分10秒台で後方から追い上げていきます。

 上位陣は93ラップをクリアし、レイ、ファン・デル・マーク、高橋巧とオーダーは変わらず。4番手以下は2ラップ遅れとなります。4番手に秋吉耕佑(au・テルル MotoUP RT)、6番手に日浦、8番手にトロイ・ハーフォス(Honda Asia-Dream Racing)、そして10番手に高橋裕紀(KYB MORIWAKI MOTUL RACING)。

 99ラップ目、首位につけていたレイがピットロードで燃料不足によるスロー走行中になってしまい、タイムをロスします。これによりトップ3の順位が入れ替わり、高橋巧、ローズ、そしてハスラムというオーダーに。4番手に秋吉、5番手にフォレイ、7番手がハーフォス、8番手が亀井、そして9番手に高橋裕紀。ドゥ・プニエの転倒によりポジションを落としていたMuSASHi RT HARC-PRO. Hondaは、エガーターが17番手まで浮上してきます。15時25分に高橋巧がピットインし、中上にライダーを交代。4時間が経過した時点で106ラップが周回され、各チームのピットストップ合計時間はHondaが39秒442、ヤマハが47秒375、そしてカワサキがスロー走行の影響で56秒075となりました。トップ3はローズ、中上、ハスラムというポジションとなります。

 そして115ラップ目、ローズと中上の差は25秒400と広がり、中上はハスラムと13秒136差で周回を重ねます。120ラップをクリアした時点で、トップ3のオーダーはローズ、中上、ハスラム。それ以降は4番手にビニャーレス、5番手にフック、7番手に亀井、8番手に清成、そして9番手にザクワン・ザイディ(Honda Asia-Dream Racing)がつけています。

 中上は2分8秒台までタイムをアップしてトップ勢を追い上げ、ローズとの差を22秒068と詰めます。126ラップ目を迎え、首位のローズからファン・デル・マーク、ハスラムからレイへとライダーを交代した16時14分あたりから、雨が落ち始めます。その6分後、水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)がデグナーで転倒したことで再びセーフティカーが入りました。

 順位は、ピットストップタイミングをうまく見極めた中上がトップとなり、2番手以降はファン・デル・マーク、ビニャーレス、フックのオーダー。サーキット上では時折り青空が広がるも、雨もぱらつくうえ、最終コーナー付近では局所的な豪雨となります。そんな中、長島がピットインしてビニャーレスに交代。中上もピットインしてウエットタイヤに履き替え、ライダーはパトリック・ジェイコブセンがコースインします。最終コーナーで転倒車があった影響でセーフティカーは続行され、雨もさらに激しくなっていきます。ここで、雨に強い秋吉がピットでスタンバイ、ライダーを交代してコースに出ました。首位のファン・デル・マークもピットインしてウエットタイヤに交換後、コースへ復帰。レイはスプーンで転倒するも、すぐさまマシンを起こして走行を続けましたが、マシンの修復のためピットインを余儀なくされ、マシンの動作チェックを経て渡辺一馬(カワサキ)がコースインしました。

 17時にセーフティカーが解除されます。ジェイコブセンの7秒617差後方にファン・デル・マーク、1ラップ遅れで渡辺一馬。143ラップ目にはファン・デル・マークが首位に立ち、ジェイコブセンは2番手にポジションを落とします。3番手には渡辺がつけました。トップのファン・デル・マークが2分26秒台のタイムを記録する中、4番手の秋吉が2分23秒台で追い上げます。17時9分には、転倒したマシンからのオイル漏れにより、その処理のために本日3度目のセーフティカーが導入されました。

 そのセーフティカーが解除されたのは17時43分。雨は上がり青空がのぞく天候となり、それに伴って路面はウエットからドライへと変わり始めます。153ラップ目時点でトップはファン・デル・マーク、3秒859差で2番手にジェイコブセン、1ラップ遅れで3番手に渡辺一馬。4番手走行の秋吉は、154ラップ目に逆バンクでまさかの転倒を喫してしまい、ピットに戻ってマシンの修復にかかりました。

 162ラップ目、ファン・デル・マーク、ジェイコブセン、渡辺一馬は順位を変えずに周回を重ねます。5番手にフォレイ、6番手にイズディハール、7番手に日浦、9番手には高橋裕紀がつけます。カワサキ、ヤマハがともにライダー交代を終え、ローズ、ハスラムがチェッカーライダーとなりコースイン。ジェイコブセンも中上にライダーを交代します。一方で、F.C.C. TSR Honda Franceのフックは、世界耐久のタイトルを争うライバルと、テール・トゥ・ノーズの争いを繰り広げます。順位を明け渡す結果となりますが、フックは無理に抜き返そうとせずに背後につけ、チャンピオン獲得を見据えた冷静な走行を続けました。

Red Bull Honda with 日本郵便
Red Bull Honda with 日本郵便

 180ラップ目を迎え、ローズ、中上、レイは8度目のピットインでタイヤを変え、3番手のままでコースへ復帰。184ラップ目になるとローズと中上の差は1分14秒431まで広がってしまいますが、それを少しでも詰めようとハイペースで周回を重ねていきます。192ラップ目になるとローズが8回目のピットインを終え、首位のままコースイン。2番手の中上との差は25秒713と詰まりますが、3番手レイのオーダーは変わらず。5番手にフック、7番手にハーフォス、8番手に清成が続きます。
F.C.C. TSR Honda France フィニッシュの瞬間
F.C.C. TSR Honda France フィニッシュの瞬間

 8時間チェッカーを真っ先に受けたのは、YAMAHA FACTORY RACING TEAM。勝利を目指していたRed Bull Honda with 日本郵便は中上が2位でチェッカー。3位がKawasaki Team GREENとなりました。F.C.C. TSR Honda Franceはフックが5位でチェッカーフラッグを通過し、ホームの鈴鹿で見事、世界耐久選手権シリーズのチャンピオンに輝き、日本チームとしては初の快挙達成となりました。7位にHonda Asia-Dream Racing、KYB MORIWAKI MOTUL RACINGは8位、HONDA ENDURANCE RACINGが9位、Team Sup Dream Hondaが24位、au・テルル MotoUP RTは39位、Honda Dream RT 桜井ホンダは54位でチェッカーを受け、MuSASHi RT HARC-PRO.Hondaはリタイアとなりました。


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