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MotoGP ニュース

投稿日: 2018.07.30 16:32
更新日: 2018.07.30 16:33

ホンダ EWC最終戦 鈴鹿8時間耐久ロードレース 決勝レポート

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MotoGP | ホンダ EWC最終戦 鈴鹿8時間耐久ロードレース 決勝レポート

Hondaワークス「Red Bull Honda with 日本郵便」の挑戦は2位表彰台という結果に
F.C.C. TSR Honda Franceが日本チームとして初のEWC王者に輝く

 7月29日(日)、真夏の祭典「鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)」が決勝日を迎えました。10年ぶりに復活したHondaワークスチーム、Red Bull Honda with 日本郵便は、Hondaにとって4年ぶりの鈴鹿8耐勝利、F.C.C. TSR Honda Franceにとっては日本チームとして初の世界耐久選手権(EWC)タイトル獲得など、各チームそれぞれの想いが込められた戦いが始まりました。台風12号の影響が心配されましたが、ウォームアップランが行われた時間帯は曇り空で、時折り日が差す天候に。路面は昨夜からの断続的な雨で濡れていましたが、走り始めるころには太陽が顔を出すという難しいコンディションとなりました。

鈴鹿8耐スタートシーン
鈴鹿8耐スタートシーン

 時刻は11:30を迎え、雨が降ったり止んだりを繰り返すという不穏な天候の中、いよいよ決勝レースがスタート。ほぼすべてのチームがウエットタイヤを選択する中、KYB MORIWAKI MOTUL RACINGの清成龍一はスリックタイヤでスタートしました。

 ポールポシションからスタートしたのはレオン・ハスラム(カワサキ)でしたが、2番グリッドから好スタートを切った高橋巧(Red Bull Honda with 日本郵便)が1コーナーで首位に立つと、後続とのリードを広げていき、オープニングラップを制します。高橋に続いてハスラム、マイケル・ファン・デル・マーク(ヤマハ)、シルバン・ギュントーリ(スズキ)、ランディ・ドゥ・プニエ(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)が通過。ドゥ・プニエは2コーナーで転倒を喫するも、すぐ再スタートを切りました。

 高橋巧は3ラップ目に2番手と3秒934差をつけ、トップを快走していきます。そのほかのHonda勢は濱原颯道(Honda Dream RT 桜井ホンダ)が6番手、10番手に長島哲太(au・テルル MotoUP RT)、12番手にフレディ・フォレイ(F.C.C. TSR Honda France)が続きます。ドゥ・プニエは転倒の際に右手小指を負傷したため、ピットイン。マシンをピット内に入れ、ダメージを確認しました。4ラップ目には、長島が8番手に浮上します。

 スタートから10分が過ぎると、徐々に青空がのぞき始めます。MuSASHi RT HARC-PRO. Hondaはドゥ・プニエからドミニク・エガーターへライダーを交代してコースイン。5ラップ目には長島は9番手にダウンし、HONDA ENDURANCE RACINGのヨニー・ヘルナンデスとのバトルを繰り広げます。

F.C.C. TSR Honda France
F.C.C. TSR Honda France

 すっかり天候が回復し、路面がドライコンデションとなった18ラップ目に高橋巧がピットイン。タイヤを交換してそのままコースインしますが、この際に順位を失い4番手となります。27ラップ目にはギュントーリがシケインで転倒。これによりジョナサン・レイ(カワサキ)がトップに、2番手にファン・デル・マーク、3番手には高橋巧が浮上しました。一方、F.C.C. TSR Honda Franceのフォレイが11番手、それを追いかけるカルロス・チェカ(ヤマハ)が12番手と、EWCのタイトルを争う2台によるバトルも続きます。

 スタートから2時間が経過した53ラップ目には、首位にアレックス・ローズ(ヤマハ)、2番手にハスラム、3番手に高橋巧と交代した中上貴晶(Red Bull Honda with 日本郵便)というオーダーでトップ勢が周回を重ねました。

 ローズとハスラムのトップ争いが続く中、中上は3番手で周回を重ねながらトップの2人を追いかけます。そんな中、13時56分に起きたヘアピンでの転倒でマシンが炎上したため、セーフティカーが導入。ローズ、ハスラム、中上、そして4番手のイサック・ビニャーレス(au・テルル MotoUP RT)がピットイン。5番手にジョシュ・フック(F.C.C. TSR Honda France)、6番手に亀井雄大(Honda Suzuka Racing Team)が続きました。セーフティカーは69ラップ目に解除され、トップを走るローズとのハスラムの差が0秒179、ハスラムと中上の差は7秒991と、10秒以上短縮されます。接触も起こるなど激しいトップ争いが展開される中、その3秒後方に中上がつけます。70ラップ目に長島が5番手へ浮上、72ラップ目には、アンディ・イズディハール(Honda Asia-Dream Racing)が7番手に。路面が乾いてきたことでスリックタイヤのセットしていた清成は、ラップタイムを向上させ9番手まで浮上してきます。


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