12月14日に行われた2019-2020 FIM 世界耐久選手権(EWC)第2戦セパン8時間。東南アジア初の2輪耐久レースは、7月に開催される鈴鹿8時間耐久ロードレースの予選レースになっており、日本のチームも9チーム参戦しました。そんなセパン8時間の様子を国内を中心に活躍する二輪ジャーナリスト“コトブキ”こと佐藤寿宏がお届けします。
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セパン8時間(セパン8耐)が初開催ということでマレーシアまで来ております。毎年、2月に行われるMotoGPセパンオフィシャルテストに来ているのですが、12月のセパンは初めて。雨季の終わりの方なので、雨を覚悟してきましたが、よりによって決勝日が雨になるとは……。
今回のレースは『RACE OF MALAYSIA SEPANG』と題し、2輪のEWC第2戦と4輪のFIA世界ツーリングカー・カップ(WTCR)最終戦が併催。水曜日に2輪のフリー走行からのナイトプラクティス、木曜日に予選、金曜日に4輪の予選、土曜日に2輪の決勝、日曜日に4輪の決勝というスケジュールでした。
4輪は基本スプリントなので、WTCRの他にもF3アジアン・チャンピオンシップ、F4サウス・イースト・アジア・チャンピオンシップも開催されていました。F3アジアには、1994年から5年連続で500cc世界チャンピオンとなったマイケル・ドゥーハンが姿を見せました。
このF3アジアにはマイケルの息子、ジャック・ドゥーハンがエントリーしていて、その応援に駆けつけていました。金曜にあったレース1でジャックは2位に入っていましたね。
セパン8耐は、2020年の鈴鹿8耐に向けてのトライアウト1stステージにもなっており、日本チームも9チーム参戦。カーゴ代などEWCのプロモーターであるユーロスポーツがサポートしていますが、それでも金銭面の負担は少なくありません。
ただ、鈴鹿8耐トライアウト2ndステージである鈴鹿2&4レースは、メーカー系チームが参戦することが予想されており、プライベートチームにとっては、トップの85%以内で完走すれば参戦権を獲得できるセパン8耐は魅力的と言えるでしょう。当初は参戦に躊躇しているチームも多かったのですが、結果的に参加したチームすべてが参戦権を獲得しました。2020年以降も、この流れが続いていくことになりそうですね。