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MotoGP ニュース

投稿日: 2020.08.13 15:20
更新日: 2020.08.13 15:32

初優勝の喜びを語るビンダー「家族が大きな犠牲を払って裏側を支えてくれた」/MotoGP第4戦レビュー

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MotoGP | 初優勝の喜びを語るビンダー「家族が大きな犠牲を払って裏側を支えてくれた」/MotoGP第4戦レビュー

 MotoGPクラスルーキーのブラッド・ビンダーが、第4戦チェコGPで初優勝を飾った。最高峰クラス3戦目での初勝利は、KTMにとってMotoGPクラス初優勝であり、南アフリカ人ライダーとしても、最高峰クラスでは初の勝利となった。

 ビンダーは1995年8月11日、南アフリカの首都ヨハネスバーグ近郊の街、ポチェフストルームで生まれた。イギリスの植民地だったという背景を持つ南アフリカは、モータースポーツの盛んな土地柄でもあり、二輪では1970年代後半に250ccクラスと350ccクラスで通算4回タイトルを獲得したコーク・バリントンを輩出しており、かつてはキャラミサーキットやウェルコム(パキサ・フリーウェイ)を舞台に世界グランプリも開催されていた。

 ビンダーは子供のころから2輪、そして、4輪のレーシングカートでモータースポーツに親しんでいたという。そして、2輪のロードレースに参戦が可能になる年令となると、2輪に専念。16歳になった2011年にはレッドブル・MotoGPルーキーズカップのライダーとして選抜され、ヨーロッパに渡る。

 ルーキーズカップでは初戦のヘレスのレース1で2位表彰台に立ち、2戦目のエストリルのレース1では初優勝を達成。この年には代役ライダーとして、世界グランプリ125ccクラスデビューも果たし、4戦に出場した。

「ルーキーズカップは僕のキャリアが始まった場所。それまでは南アフリカでしかレースをしていなかった。ルーキーズカップに参戦し始めると、すぐに大きなチャンスが訪れた。最初の3年間、間違いなく僕は多くを学んだ。いつでも楽しんでいた。南アフリカから来た僕たちにとって、他に方法はなかったと思う。ルーキーズカップがなかったら、まだ南アフリカでレースをしていたかもしれない」とビンダーは語っている。

 そして、小排気量クラスが4ストローク250ccのMoto3クラスとなった2012年より、世界グランプリにレギュラー参戦。1年目はKTMエンジンをカレックスフレームに積んだマシンで、最終戦バレンシアGPの4位を最高位にランキング21位を獲得。

 2年目の2013年にはチームを移籍し、マシンをマヒンドラに乗り換え、ランキング13位を獲得。2014年にはイタリアGPで2位に入賞し、グランプリ初表彰台に立ち、マレーシアGPでも3位に入賞してランキング11位を獲得した。マヒンドラでの活躍が認められ、2015年にはKTMのMoto3クラスのトップチーム、レッドブル・KTM・アジョに起用されると、ランキング6位とトップライダーの仲間入り。2016年にはスペインGPでグランプリ初優勝を達成、18戦7勝、2位5回、3位1回と通算14回の表彰台獲得、6回ポールポジションを獲得する活躍を収め、Moto3クラスのチャンピオンを獲得した。

 2017年にはレッドブル・KTM・アジョよりMoto2クラスにステップアップ、KTM製オリジナルシャーシのマシンを駆って1年目はランキング8位を獲得。2年目の2018年には3勝を記録してランキング3位、3年目の2019年にはタイトル争いに加わり、19戦で通算5勝、9回表彰台に立ち、ランキング2位を獲得する。

■優勝後は「電話が鳴りっぱなしだった」とビンダー


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