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MotoGP ニュース

投稿日: 2020.09.17 12:49
更新日: 2020.09.17 14:36

ホームレースで初優勝を掴んだモルビデリ「魔法のような一週間だった」/MotoGP第7戦レビュー

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MotoGP | ホームレースで初優勝を掴んだモルビデリ「魔法のような一週間だった」/MotoGP第7戦レビュー

 MotoGP第7戦サンマリノGP(サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGP)でフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)がMotoGPクラス初優勝を飾った。2020年シーズン7戦目で5人目のウイナーの誕生。今シーズンの混戦ぶりを表している。

 モルビデリは1994年12月4日生まれの26歳のイタリア人ライダー。イタリア人の父親は1980年代にイタリア選手権で活躍したレーシングライダー、母親はブラジル出身で、ヘルメットにブラジル国旗が描かれているのは母親の母国であることがその理由だ。

 モルビデリ自身はローマで生まれ、10歳までローマで育った。父親はバイクのワークショップを経営しており、その影響から幼いころよりモルビデリはバイクに乗るようになったという。そして、モルビデリが10歳になったころ、一家はエミリア・ロマーニャ州ペーザロ・エ・ウルビーノ県にあるバッブッチェに引っ越すことになる。バッブッチェはミサノサーキットやバレンティーノ・ロッシのホームタウン、タブリアにもほど近い小さな街だった。

 モルビデリはローカルレースで頭角を現し、父親は息子をグランプリライダーにすべく奔走。2006年にはMotoGPクラスに参戦していたダンティーン・チームの育成ライダーに選ばれた。そして、15歳となった2009年にはスペインのライダー育成シリーズ、ライダーのゆりかごを意味するクーニャ・デ・チャンピオンズのプレGPエボクラスでランキング3位を獲得。

 次のステップは、当時、すでに世界グランプリへの登竜門となっていたCEV(スペイン選手権)の125ccクラスへの参戦だった。ところが、このころにはダンティーン・チームは世界グランプリから撤退。CEV参戦の資金を準備できなかったモルビデリは、グランプリへの最短ルートに乗ることができず、プロダクションレースのストック600クラスにスイッチすることになる。

 2011年にはイタリア選手権のストック600、SBK併催のヨーロッパ選手権スーパーストック600クラスに参戦。2012年にはイタリア選手権で3勝を記録してランキング2位を、ヨーロッパ選手権では3位表彰台に立ちランキング6位を獲得。そして、2013年にはヨーロッパ選手権に専念。イタリア人ライダー育成チームのサンカルロ・チームイタリアに起用され、ロッシが主宰するVR46アカデミーのメンバーにも選ばれた。

 そして、モルビデリは2013年のヨーロッパ選手権スーパーストック600クラスで、3勝、2位2回と10戦中5回表彰台に立つ活躍を収めチャンピオンを獲得する。こうした活躍が認められ、この年のシーズン後半にはチームグレシーニからMoto2クラス参戦のオファーを受け、サンマリノGP、日本GP、バレンシアGPの3戦に参戦。入賞こそできなかったものの3レース全てを完走し、続く2014年にはイタル・トランスレーシングチームよりMoto2クラスレギュラー参戦のシートをつかんだ。

■次のページへ:どのクラスでも着実な成果を残してきたモルビデリ


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