トヨタは11月21日、スポーツカーブランド『GR』シリーズから『ヴィッツGRMN』『86GR』『アクアGR SPORT』『プリウスα GR SPORT』の4車種を今冬から順次販売すると発表した。
『GR』は“走りたくなるクルマ”を目指し、ニュルブルクリンク24時間レースやWEC世界耐久選手権、WRC世界ラリー選手権など、世界中のモータースポーツに参戦するTOYOTA GAZOO Racingがレースやラリーの極限の世界で培った技術を惜しみなく還元したスポーツカーを展開する新ブランドだ。
今年7月に設立されたこのGRでは、究極のスポーツモデルである“GRMN”を頂点に置き、本格スポーツの“GR”、エントリーモデルの“GR SPORT”を設定。そのなかで今回、ヴィッツGRMN、86GR、アクアとプリウスαの各GR SPORTモデルの発売がアナウンスされた。
150台限定販売となるヴィッツGRMNは、ドイツ・ニュルブルクリンクでのテスト走行、ヴィッツで参戦中のJRC全日本ラリー選手権で得た知見が開発段階で盛り込まれ、さまざまな路面に対応できるよう専用チューニングが施されたSACHS製アブソーバーやトルセンLSD、BBS製軽量鍛造アルミホイールを採用するなど、独自の味付けがなされている。
ボディは基本剛性力の高い欧州製3ドアモデルが用いられ、さらにタワーバーやブレースの追加により車両剛性が向上。エンジンには1.8リッター直列4気筒エンジンの出力を増大させるとともにアクセルワークに対するレスポンスを両立するため、スーパーチャージャーが搭載された。
このほか機能面では専用のT-ConnectナビゲーションとTOYOTA GAZOO Racing Recorderを同時に装着することで、サーキットでのラップタイム計測や走行データ分析などができる機能が利用可能となっている。