クルマ ニュース

投稿日: 2019.08.06 13:36
更新日: 2019.08.06 14:22

【動画】水平対向6気筒NAを再搭載した新型718ケイマンGT4、その実力はポルシェ911 GT3に迫る!?/全開サーキット試乗


 自動車メーカー間の開発競争により年々ハイパフォーマンス化に拍車が掛かるFIA-GT3に替わって、ジェントルマンドライバーたちの新たな受け皿として、いま世界で注目を集めているFIA-GT4カテゴリー。このクラスにおいて、ポルシェがカスタマーレーシングカーのベース車両に選んだ1台、『ポルシェ718ケイマンGT4』の海外試乗レポートがGENROQ Webで公開されている。

 ケイマンGT4は2015年に初登場した同ブランド初のミッドシップ“GT”モデルだ。MT仕様のみの戦略は、走る楽しみを知るポルシェフリークから高い支持を集めることとなり、この先代モデルにはポルシェジャパンの見立てを上回る注文が舞い込んだという。

 あらから4年が経過。モデルチェンジを経て新たに『718ケイマンGT4』の名が与えられた新型は、718シリーズがエンジンを水平対向4気筒ターボへと切り替えるなか、4リットル水平対向6気筒自然吸気ユニットを搭載して登場した。もちろん、今回もトランスミッションは6速MTのみの設定だ。
 
 日本導入は2019年6月にアナウンスがなされ、7月19日より予約受注が開始されている。

 この新型ケイマンの海外初試乗会が、スコットランドのノックヒル・サーキットで開催された。ステアリングを握るのは、モータージャーナリストの島下泰久氏。動画レポートでは、718ケイマンGT4が気持ちよく伸び上がるNAエンジンのエキゾーストノートを響かせながらノックヒルサーキットを全開走行する様子を確認できるほか、島下氏による新型GTの印象が語られている。

「ずいぶん乗りやすくなった。これはひとえにリヤのダウンフォース向上のおかげだろう」と進化の印象を語った島下氏。

「ノックヒルはレイアウトこそ単純ながらアップダウンが激しく、その意味では、ある程度リヤが伸び上がった時などのダウンフォースの抜けを心配したりもした。しかし、先導するインストラクターの911 GT3 RSを半ば本気で追い回している最中も、不安になる場面は一切なかった」

 新型718ケイマンGT4の車両本体価格は1237万円(8%税込)。先代モデルよりも大幅にジャンプアップしているが、これを高いとみるか、ポルシェからのボーナスとみるか。その判断材料のひとつとして、最新992型911カレラ譲りの4リットル・フラット6を搭載するとともに、さらなるパフォーマンス向上が図れた新型ケイマンの実力を覗いてもらいたい。

2019年6月に発表された新型ポルシェ718ケイマンGT4
2019年6月に発表された新型ポルシェ718ケイマンGT4
新型ポルシェ718ケイマンGT4/インテリア・コクピット
新型ポルシェ718ケイマンGT4/インテリア・コクピット
新型ポルシェ718ケイマンGT4の搭載エンジンは最新911カレラの水平対向6気筒ターボがベース。4リットル化された同エンジンは最高420馬力を発揮する。
新型ポルシェ718ケイマンGT4の搭載エンジンは最新911カレラの水平対向6気筒ターボがベース。4リットル化された同エンジンは最高420馬力を発揮する。


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