マセラティは7月22日、世界で62台のみ限定生産されるスーパースポーツカー『マセラティ・プロジェクト24(Project24)』を発表した。特別な外観と装備が与えられたこのクルマは、サーキット専用モデルとなっており公道での走行は不可能だ。
『プロジェクト24』は、マセラティの最新スーパーカー『MC20』の仕様を受け継ぎながらサーキット専用モデルとして、よりエクストリームな体験をもたらすために、高度な技術装備が充実されている。
そのひとつが搭載されている最新鋭V6ツインターボエンジン“ネットゥーノ”のパワーアップであり、同モデルは新型ターボチャージャーの採用によりMC20の最高出力を120PS上回る740hp(約750PS)を発揮する。また、足回りには革新的なサスペンションをはじめ、ブレンボ製カーボンセラミックブレーキシステム、センターロック式18インチ鍛造アルミホイール、レーシング・スリックタイヤなどが奢られ、公認ロールケージなどFIA公認の安全装備も備える。
車両の乾燥重量は1250kg未満が目標値として設定された。これは軽量化を重視するマセラティの方針に沿ったものだ。この目標を達成すると、マセラティの新型モデルは約1.69kg/hpのパワーウエイトレシオを実現することになる。
軽量化に寄与するカーボンファイバー製のまったく新しいボディワークは、レーシングカー特有の制約を排除し限界に挑戦したデザインに。その結果、これまでにない美しさとスポーティな性格が融合し、クラシックなコレクターズアイテムとなった。
世界限定62台のマセラティ・プロジェクト24は“エクスクルーシブ”の象徴であり、イタリアのブランドはサーキット体験や最高レベルのサポートなど、このクルマのオーナーのためだけのさまざまな特別なサービスを提供する予定だという。