ポルシェカレラカップジャパン2022 第11戦鈴鹿 決勝レポート
ポルシェジャパン株式会社(本社:東京都港区)とポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェカレラカップジャパン2022シリーズ第11戦の決勝を、鈴鹿サーキット(三重県)で 2022年10⽉9⽇(日)に開催しました。
天候:曇り 路面:ドライ 気温:20度 路面:23度(レーススタート時)
前日の8日に行われた予選で決定したPCCJ第11戦のポールポジションは、プロクラスの#60 小河諒が#1 近藤翼との対決を制して2分02秒680で獲得。プロアマクラスは、#98 IKARIが#9 武井真司との対決を0秒148上回ってクラスポールポジションを獲得。アマクラスは、クラスコースレコードとなる2分05秒095を記録した#10 MOTOKI TAKAMIがクラスポールポジションを獲得して、総合3番手のグリッドからスタートする。
11時05分、F1日本GPで鈴鹿サーキットを訪れた大観衆が見守る中、第11戦決勝のフォーメーションラップが開始される。路面状況を確認しながらタイヤに熱を入れながらグリッドに戻ってきた13台のマシンは、シグナルがオールレッドからブラックアウトでレーススタートとなる。
ポールポジションの#60 小河は好スタートを見せて1コーナーをトップで駆け抜け、グリッド2番手の#1 近藤が追いかけるもデグナーで#60 小河に追突してしまう。それにより#60 小河のマシン後部は若干へこみ、#1 近藤のマシンはボンネットがバタ付きを見せる。
だが、2周目の1コーナーで#10 MOTOKI TAKAMIとポルシェジュニアドライバーの#91 山本聖渚が接触するアクシデントが発生。これによりセーフティーカーが導入され、各車隊列を組んで周回を重ねていく。残念ながら#91 山本はそのままリタイアとなったが、#10 MOTOKI TAKAMIはピットへと戻りマシンを修復してレースへの復帰を果たす。
その後セーフティーカーがピットへと戻り、6周目からレースは再開。トップの#60 小河はここでもポジションを守り切り、背後にピタリと着けてチャンスを狙う#1 近藤のプレッシャーを退けてトップでチェッカーを受ける。「近藤選手を最後まで抑えきって優勝することができました。チャンピオンは前戦で決まっていましたが、シーズン最後に勝って締めくくれたのは嬉しいですね」とレースを振り返る。一方の#1 近藤は、「最後まで諦めずに攻めたのですが、小河選手を抜くことができませんでした」と悔しがる。
プロアマクラスは、グリッド5番手の#9 武井がスタートで3番手となり、背後に#98 IKARIを従えて周回を重ねていく。そして最後までポジションを守り切って3位でチェッカーを受けるが、スタート時のフライング判定により30秒のペナルティを科されてしまい、#98 IKARIが総合3位となりプロアマクラスの優勝という結果に。
そしてアマクラスは、#10 MOTOKI TAKAMIがアクシデントにより順位を大きく落としたため、優勝争いは#66 BANKCYと#63 長嶋重登の一騎打ちとなる。2台はテール・トゥ・ノーズの好バトルを最終ラップまで繰り広げ、#66 BANKCYが逃げ切って優勝。「長嶋選手がピタリと着いてきていましたが、最後までポジションを守り切れて良かったです」と、#66 BANKCYは最終戦での今シーズン初優勝を喜ぶ。一方の#63 長嶋は、「最後までチャンスを待ちましたが、スキがありませんでした」と今シーズン二勝目を逃した悔しさをにじませた。
このF1日本GPのサポートレースをもって6大会全11戦で競われたPCCJ開催22年目、911 GT3カップ(タイプ992)導入初年度の2022年シーズンは幕を閉じた。