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F1 ニュース

投稿日: 2023.10.17 11:46
更新日: 2023.10.17 11:47

【全ドライバー独自採点/F1第18戦】将来のチャンピオン、ピアストリの実力。プレッシャーでミスを犯したノリス

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F1 | 【全ドライバー独自採点/F1第18戦】将来のチャンピオン、ピアストリの実力。プレッシャーでミスを犯したノリス

■評価 6/10:マシンに速さがなく、ポイントをつかめなかった角田裕毅

角田裕毅(アルファタウリ):予選11番手/スプリント・シュートアウト18番手/スプリント11位/決勝15位
ケビン・マグヌッセン(ハース):予選19番手/スプリント・シュートアウト19番手/スプリント13位/決勝14位
ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース):予選15番手/スプリント・シュートアウト7番手/スプリント リタイア/決勝16位

2023年F1第18戦カタールGP 角田裕毅(アルファタウリ)
2023年F1第18戦カタールGP 角田裕毅(アルファタウリ)

 今回のアルファタウリは、空力アップグレードが導入されて以来初めて、ポイントを獲得できるパフォーマンスを持ち合わせていなかった。状況を考えると、角田裕毅(アルファタウリ)が予選11番手を獲得したのは、立派だったといえるだろう。スプリントでは18番グリッドだったため、入賞の可能性は低かったが、日曜決勝には期待がかかった。しかし、AT04には単純にスピードがなく、ドライバーはふたりとも新品タイヤで走り続けたにもかかわらず、ポイント争いに絡むことができなかった。

 ハースVF-23にアップグレードが入る前の最後のレースで、ケビン・マグヌッセン(ハース)ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)は、インシデントやトラックリミット違反を回避して戦ったものの、入賞には届かなかった。ヒュルケンベルグはスプリント・シュートアウトで7番手という素晴らしい結果を出し、ポイントを狙える位置にいたが、オコンとペレスとのアクシデントでチャンスを失った。日曜日にヒュルケンベルグは、サインツが出走を取りやめたことで空いたグリッドにマシンをつけるという、初歩的なミスを犯して10秒のペナルティを受け、その時点で入賞の可能性がゼロになった。

■評価 5/10:スプリントでのコースオフで、チャンスを失ったローソン

リアム・ローソン(アルファタウリ):予選18番手/スプリント・シュートアウト14番手/スプリント リタイア/決勝17位
ルイス・ハミルトン(メルセデス):予選3番手/スプリント・シュートアウト12番手/スプリント5位/決勝リタイア
ピエール・ガスリー(アルピーヌ):予選7番手/スプリント・シュートアウト11番手/スプリント9位/決勝12位
ローガン・サージェント(ウイリアムズ):予選16番手/スプリント・シュートアウト20番手/スプリント リタイア/決勝リタイア

2023年F1第18戦カタールGPスプリント リアム・ローソン(アルファタウリ)がリタイア
2023年F1第18戦カタールGPスプリント リアム・ローソン(アルファタウリ)がリタイア

 リアム・ローソン(アルファタウリ)は、スプリント・シュートアウトでは素晴らしい結果を出したが、スプリントではオープニングラップでコースオフし、良い仕事がすべて台無しになり、ポイント獲得の最大のチャンスを失った。日曜日はマシンのスピード不足に悩まされて最後尾を走り続け、おそらく今年最後になるだろうレースを不満足な結果で終えた。

 ルイス・ハミルトン(メルセデス)は、日曜決勝のスタートをもっとうまくやるべきだった。タイヤが異なるラッセルが、自分にスペースを与えてくれると思っていたのだろうが、ハミルトンの方も、ターン1に向けてチームメイトにスペースを残しておくべきだった。ペレスが低迷したこの日、ハミルトンは彼とのポイント差を大きく縮める絶好のチャンスがあったにもかかわらず、それを無駄にしたことになる。良かった点を挙げると、ハミルトンはスプリントでは素晴らしい仕事をし、わずか19周のなかで12番手から5位までポジションを上げ、マクラーレンに挑戦可能なペースを示した。

2023年F1第18戦カタールGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)、スタート直後にジョージ・ラッセル(メルセデス)と接触しリタイア
2023年F1第18戦カタールGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)、スタート直後にジョージ・ラッセル(メルセデス)と接触しリタイア

 オーストリアGPの時と同様に、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)は、トラックリミット違反で多数のペナルティを受けた。これは明らかに偶然ではないだろう。ガスリーは、物事が悪い方向に向かうと、自分をうまくコントロールできなくなるようだ。結局、ボッタスと戦うチャンスをつかめず、少なくとも2ポイントを失った。今回、ガスリーは、チームメイトほどのレースペースと一貫性を示せずに終わった。

 今のローガン・サージェント(ウイリアムズ)は、何もかもがうまくいっていないように思えて、気の毒になる。グランプリ前に風邪をひいて体調を崩していたサージェントは、決勝でアルボンのすぐ後ろを走り続けていたが、脱水症状を起こしてリタイアしなければならなかった。今回は健闘していたものの、スプリントでのスピンは彼自身のミスであり、週末を通して一貫性を保つことに苦労しているようだ。

■評価 3/10:ペレスはトラックリミットを守る能力もなくしてしまったのか

セルジオ・ペレス(レッドブル):予選13番手/スプリント・シュートアウト8番手/スプリント リタイア/決勝10位
ランス・ストロール(アストンマーティン):予選17番手/スプリント・シュートアウト16番手/スプリント15位/決勝11位

2023年F1第18戦カタールGP セルジオ・ペレス(レッドブル)とエステバン・オコン(アルピーヌ)
2023年F1第18戦カタールGP スプリントをリタイアで終えたセルジオ・ペレス(レッドブル)とエステバン・オコン(アルピーヌ)

 セルジオ・ペレス(レッドブル)は、速さを失い続けているうえに、トラックリミット内を走るのに必要な能力をもなくしてしまったようだ。彼に対してアドバイスをするとすれば、基本に立ち返り、RB19でフェルスタッペンが何をしているかについては一切気にしないようにして、自分のことに集中するように、と言いたい。とにかくハミルトンにランキング2位を奪われないようにする必要があるのだ。

 ランス・ストロール(アストンマーティン)については、今年さまざまなことを語ってきたので、もう何も言いたくはなかった……。アロンソが楽にQ3に進出している時にQ1で敗退し、スプリントでも日曜決勝でもポイント圏外を走り、トラックリミット違反を取られてペナルティを受けた。さらに、フラストレーションを抑え切れずに、チーム関係者やメディアに八つ当たりをした。ソーシャルメディアで強い批判を受けても仕方がない態度だ。アストンマーティンのシートを失う危険がない彼は、自分を変えようとはしないだろう。だが、少なくとも世間の人々が彼のことをどう思っているのかを、少しは知ることができたはずだ。

2023年F1第18戦カタールGP表彰台 優勝マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2位オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3位ランド・ノリス(マクラーレン)
2023年F1第18戦カタールGP表彰台 優勝マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2位オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3位ランド・ノリス(マクラーレン)


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