F1ジャーナリストの今宮純氏が独自の視点でドライバーを採点。週末を通して、20人のドライバーから「ベスト・イレブン」を選出。予選やレースの結果だけにとらわれず、3日間のパドックでの振る舞い、そしてコース上での走りを重視して評価する。
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☆ セルジオ・ペレス
不協和音が聴こえてきている。そろって今季ベストグリッド、6位ペレス、0.075秒差で7位エステバン・オコン。めきめき成長する若者への対抗意識がカナダGPから一層強まる。スタートで3位にアップ、強気にいく。
20周目に起きた接触の前、1コーナー攻防から互いにけん制、イン&アウト並走のまま、2コーナー出口でタッチ・アウトだ。直ちにチーム内で「交戦規程」を明確に――それをアピールしたペレス、連続完走記録37戦で止まった。
☆ カルロス・サインツJr.
カナダで強引なプレーが問題視された後だけに、スタート1コーナーではみ出たダニール・クビアトが戻るのをとっさに回避スピン。自己犠牲的なチームプレーだ。そこから長い乱戦ゲームを8位フィニッシュ、挽回したものの遂にランク5位の座をウイリアムズに奪われる。
☆☆ キミ・ライコネン
今年硬質なピレリになってから前後タイヤ発熱(温度バランス)の差異は、セバスチャン・ベッテルよりもやや小さいように感じとれる。冷え症に苦しみながらもフリー走行から優勢、予選も先行するいいリズム。
「また×××かよ!」、2コーナーでインサイドに侵入者が来て接触。そのダメージが響き結局14位無得点。ひとこと、キミはレース運が悪すぎる――。