第11戦ハンガリーGPの木曜FIA会見は、第1部に4人、第2部に4人という大所帯でのスタイル。話題も豊富とあって大勢のメディアが集まり、ただでさえ狭い会見場が超満員でサウナのような暑さになってしまいました。
まずは“ハロ”に対する意見やイギリスGPでのタイヤトラブルに関する話題が一通り投げかけられ、堅いテーマゆえに第1部に集まった4名もマジメな表情で受け答えをしていたものの、次第に中央のセバスチャン・ベッテルとフェルナンド・アロンソは私語が増えていき、2人で話をしたり、アロンソが語っている間はベッテルが隣のニコ・ヒュルケンベルグと楽しそうに談笑したりといった場面も。
折しもメルセデスAMGのDTM撤退とフォーミュラE参戦発表、そしてポルシェのWEC撤退が立て続けに発表されたばかりとあって、ル・マン24時間ウィナーのヒュルケンベルグ、そしてインディ500にも参戦し世界三大レースの“3冠”を狙っているアロンソが同席していることもあってフロアからはその質問が。
4人が顔を見合わせて返答に躊躇し、アロンソに何やら声を掛けられたマーカス・エリクソンは「僕は関係ないし」と苦笑い。
回答を要求されたのはやはり、ポルシェでル・マン24時間を制したヒュルケンベルグでした。
「もちろんポルシェがWECを去るのは残念なことだよ。しかし復帰から4年間で3年連続制覇して、ミッションは完了したとも言えると思う。おそらく新しいチャレンジを見据えているんだろう」とヒュルケンベルグは優等生的なコメントに徹しました。