F1のCEOであるチェイス・キャリーは、フォーミュラEへの自動車メーカーの関与が大きくなっていることを不安視しておらず、電気自動車シリーズはF1とは大きく異なるプロジェクトであるとの考えを示した。
最近、モータースポーツにおいて偉大な歴史を持つメルセデスとポルシェの両社が、2019年にフォーミュラEに参入するというニュースが流れた。急成長中のフォーミュラEシリーズへは、自動車メーカーが大きな関心を示している。
キャリーが動向を綿密に観察していることは明白だが、最新のニュースに対しては冷静な姿勢を保っている。またフォーミュラEが、今後も継続可能なモータースポーツとして認識されるべきか否かについては疑問を抱いているようだ。
キャリーは金曜日のハンガリーGPにおいて、ロイターのアラン・ボールドウィンに以下のように語った。
「私のフォーミュラEに対する見方は、一連の出来事があってもみじんも変わらない。自動車産業の主流として、向かう先が電気エンジンであるのは明らかだ。ここ最近で起きたことによって、それが変わることはない」
「現時点のフォーミュラEは、いろいろな意味で、ファンやスポンサー、自動車会社が組み合わさってのストリートパーティーのようなものだと考えている。」
「スポンサーは自分たちの望むように企業理念を追求できる。自動車会社にとってはR&D(研究開発)の場であり、将来において大きく成長を遂げる技術でもある。こうした事柄がスポーツに結びつくのかどうか、私にはわからないね」