第12戦ベルギーGPの木曜FIA会見は、第1部に地元のストフェル・バンドーン、準地元のマックス・フェルスタッペン、そしてフランス語を母語とするエステバン・オコンの若手有望株3人が勢揃いして注目を集めました。
まずは初の母国レースでありマクラーレン・ホンダと契約更新したばかりのバンドーンにその質問が飛びますが、「僕は不安に思ったことなど一切ないし、このチームに長くいるからチームも僕の能力も努力も分かってくれているからね」と優等生らしくそつなく答えます。
一方、8万人ものファンが母国オランダから隣国ベルギーに大挙して訪れるフェルスタッペンは、プレッシャーを感じていると認めます。
「ポジティブなプレッシャーだよ。ファンの人がたくさん来てくれるのは嬉しい。それがいつも以上にプレッシャーをもたらすのも事実だけど、それをポジティブな力に変換すれば良いんだ」
そんなプレッシャーを感じているためか、この日のフェルスタッペンはノリがいまひとつ。昨年のベルギーGPでは自身のキャリアで唯一のフロントロウである2番グリッドを獲得していますが、今年はどうかと聞かれても「分かんない。今年は去年よりも厳しいんじゃない? 2列目をとったことだってあったっけ? とにかく明日走ってからじゃないとなんとも言えないよ」とつれない返事。
この会見の間に何度も「マシンバランス」と言う言葉を使ったことからも分かるように、今年のレッドブルはリヤの不安定さを上手く解消できれば速いもののそうでないと苦戦してしまうため、余計にナーバスになっているようです。
その一方で、母国レースでありながらも観客数で言えば隣国のフェルスタッペンに主役の座を奪われた格好になっているバンドーンは、そのことを聞かれても優等生コメントに徹します。