山本雅史モータースポーツ部長は、いきなりマクラーレンの仕事のやり方についての当てこすりを投げつけた。「マクラーレンと仕事をしてみて、彼らが組織のしっかりとした、たいへん大きな会社であることが分かった。それゆえに、彼らにはとても大きな力があるが、変化への適応は難しいかもしれない」

 そして、来季の展望をたずねられた彼は、驚くべき予想を述べたのだ。「私たちのスピリット、ホンダのスピリットが復活するだろう。来年の目標はグリッドの上の方でトップ3を争うことだ」

 直接的な論評は控えよう。だが、たとえば私が、来年は億万長者になって、スカーレット・ヨハンソンと結婚することを目指すと言ったら、周囲の人々にどう思われるだろうか。ホンダがF1にとどまることについては、関係者の誰もが素直によろこんでいる。ただ、正直な話、会見に臨んだ要職の方々が、何かと物議を醸す発言をするのだけは、やめてもらえるとありがたい。

 もっとも、トロロッソと組めば成績は上向くという山本氏の見方も、あながち間違いではないかもしれない。小さなチームであれば、指揮系統はずっとシンプルになる。そしてフランツ・トストは、この業界でもスゴ腕として知られるチームボスのひとりだ。彼らならきっと、両者間に誤解が生じないような巧みな舵取りができるだろう。

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