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投稿日: 2024.06.06 17:35
更新日: 2024.06.06 17:36

【F1コラム:利権と闘争】チーム内に緊迫感をもたらしているレッドブルとアストンマーティンのボス


F1 | 【F1コラム:利権と闘争】チーム内に緊迫感をもたらしているレッドブルとアストンマーティンのボス

 F1での長いキャリアを経て、今は現場から離れた生活を送っているが、豊富な情報源を持つニック・リチャーズ氏のコラム。裏情報を知る彼が、F1の政治問題をテーマに、独自のシニカルな視点で時事に切り込む。

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 年齢のせいもあって、旅行が面倒になってしまい、最近はほとんど自分の家から出ない。誰もが、わけもなくあっちへこっちへとせかせか移動しているようにみえる。たくさんの世界を見てきた私が、今、最も快適で満足できる場所は、セントジョージ海峡そばの、自分のコテージだ。

 そんな私が、今年のモナコGPの週は、地中海の美しい景色が見える豪華なペントハウスを持つ旧友に招かれたため、重い腰を上げて、出かけてきた。結論から言って、素晴らしい5日間だった。友人が手配してくれたリムジンで自宅からビギンヒル空港まで行き、そこから彼のプライベートジェットでニースに飛び、ヘリコプターでモナコに入った。友人は日本人シェフを雇い、最高のワインをセレクトしてくれて、何から何までゴージャスなもてなしをしてくれた。

 すぐそばにいる以上、パドックに出かけて行って古い友人たちに会いに行かないのは失礼に当たる。久しぶりの現場で一番驚いたのは、自動車クラブや連盟の役員、チームの投資家など、出会った人々が皆、自分より年上だったことだ!

 彼らはまだしゃかりきに働いて大金を稼いでいる。「65歳で引退してしまったのは、間違いだったかな」とちらっと考えた。いやいや、そうとは言えない。彼らがストレスを抱えて会議漬けになっている時に、私は人生を楽しんでいるではないか。

 モナコで旧友たちと過ごしている間にいくつかのニュースを耳にした。水曜日に聞いたのは、FIA会長がスタンスを変更したという話だ。

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