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F1 ニュース

投稿日: 2017.10.04 07:00
更新日: 2017.10.04 07:02

【今宮純のF1日本GPプレビュー】もう後がないベッテル、打倒ハミルトンに必要なキミのサポート力

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F1 | 【今宮純のF1日本GPプレビュー】もう後がないベッテル、打倒ハミルトンに必要なキミのサポート力

予選での“ハミルトン封じ込み”がライコネンの最大のミッション
ダイナミック・ダウンフォースを武器に2強に挑むレッドブル

 1999年最初のウイナーはエディー・アーバイン、その年まだ2歳だったマックス・フェルスタッペンが最後の11人目ウイナーになった。これがマレーシアGPの19年の歴史というものだ。

 20歳と1日(55戦)、今シーズン勝った5人目、その勝ちっぷりは見事だった。3番グリッドから果敢にジャンプアップ、ペースの上がらない首位ルイス・ハミルトンをターン1でインから一撃でかわした。ここセパンでレッドブル2連勝、1-3フィニッシュを決め、いざ鈴鹿へ。

 終盤アジアラウンドに進んでから、3つの異変が今、起きていることに気づく。日本GPにそれがどうかかわってくるか、今までの事前予測(プレビュー)に新たな視点を加える必要がありそうだ。

■プレビューポイント(1)
 明らかにメルセデスは、イニシャルセッティングに乱れがある。温度や気象条件などに左右されやすく、タイヤ温度領域ゾーンが狭まる事象をふたりとも訴えている。単純に言えば、低温気味(ウエット条件)ではまずまずでも高温になるとスライド量が増し、それによってトレッド面が過熱。

 金曜セパンでもそれが見てとれたが、土曜予選は夕方5時からで路面温度が下がり、ハミルトンはなんとかポールポジションをもぎ獲った。しかし、バルテリ・ボッタスは“失速傾向”、この2戦とも0.68秒以上も遅れる事態は序盤にはなかった。

F1マレーシアGP ルイス・ハミルトン

 投入すれば、百発百中のエアロアップデートがセパンでは当たらず、空力部署メンバーにはショックだった(はずだ)。それをカバーするせいか、最強パワーユニットのERS設定をチューニング。かえって回生機能面で弱みになり、フェルスタッペンに4周目に見抜かれ攻略された……。

 鈴鹿はある意味、昔から“パワーサーキット”だ。ゆえに最強メルセデス有利と見られているが、エアロバランスにからまる難題が発覚する恐れは否めない。日本GPのためにすでに準備されていたアップデートの見直しもあるかもしれない。34点大量リードのハミルトンはセパンでも“旧エアロ”を選択していたが、鈴鹿ではコンサバティブ路線にならざるを得ないか……。


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