メルセデスF1チームのノンエグゼクティブチェアマンであるニキ・ラウダは、シーズンを通して今季型マシンW08にはパフォーマンスの波があるが、その根本要因は、長いホイールベースではなく、マシンのエアロダイナミクスの面にあったと考えている。
今年のメルセデスはマシンのパフォーマンスに好不調の波があり、主にシーズン前半はそれが成績にも影響してライバルのフェラーリを優位に立たせた。
W08はシルバーストンやモンツァのような高速サーキットでは卓越した性能を発揮した一方、モナコやハンガリーのようなタイトなコースではその気まぐれな性質がはっきりと表れ、低迷した。その結果、パフォーマンスがばらつく根本的な原因は平均よりも長いマシンのホイールベースにあるという指摘を多く受けることとなった。
しかしラウダはそういう見方を否定している。
「これまで長さが問題になったことはない。問題はエアロダイナミクスだ」とラウダはイタリアのGazzetta dello Sport紙に対して語った。
「マシンが素晴らしい動きをしたことは何度もあった。一方でそうでもないこともあった」
「我々はそれについてまだ完全には解明できていない。それこそが2018年に向けて改善すべき点だ。ルール改定がないので、作業の出発点としては楽だし、いくつかの問題点を解決することがより容易になるといえる」
1 2