F1ジャーナリストの今宮純氏が独自の視点でドライバーを採点。週末を通して、20人のドライバーから「ベスト・イレブン」を選出。予選やレースの結果だけにとらわれず、3日間のパドックでの振る舞い、そしてコース上での走りを重視して評価する。今回はアブダビGP編だ。
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☆ フェリペ・マッサ
最後までマッサはマッサらしく、最後の左まわりコースで“ラスト・ポイント”。トルコGP3勝、ブラジルGP2勝ばかりか左まわり7戦連続PPの記録も。15年キャリアのしめくくり、アメリカGP9位~ブラジルGP7位~アブダビGP10位、全部左まわりなのだ。
☆ ケビン・マグヌッセン
いきなり1コーナーでスライド・アウト、最下位に落ち込みながらそこから抜きまくり13位へ。『抜けないヤス・マリーナ』が話題になったが抜く気満々、(荒っぽいが)やってみせた。
☆ セルジオ・ペレス
全20戦周回記録はルイス・ハミルトンに次ぐ2位、トップ6ドライバーに次ぐ7位ランクイン。今季100点は昨年の101点と“1点差”、エステバン・オコンとやりあったシーズンの最終ラウンドをきっちり封じ込んだ。
☆☆ パスカル・ウェーレイン
パワーもないダウンフォースもない、ザウバーで3戦連続14位。チームメイトとの実戦力の違いは誰が見ても明らかなのに、2018年は不明。5ポイントをチームに献上しても評価されない“複雑事情”、やれる限りのことをコース上でやりきっているのに。