予感は確信へと変わりつつある。バルセロナ合同テスト2回目3日目、トロロッソ・ホンダは終了間近にハイパーソフトでフルアタックを敢行し、1分18秒363という3番手タイムを刻んだ。
これはテストでしかなく、タイムを比較することにあまり意味はないとはいえ、2日目にブレンドン・ハートリーが語った「中団のどこかにいる」は確信へと変わりつつある。
セッションを終えたピエール・ガスリーは、いつもにも増して上機嫌だった。その表情が、彼の感じた手応えを物語っていた。
「あのタイムを出した瞬間は息を呑んだしとても嬉しかったよ!(笑) 1周を上手くまとめればさらにタイムを縮められることは分かっているし、今夜もう1回アタックしたいくらいだよ」
午前中に予選シミュレーションを行なった際には満足のいくアタックができなかったというガスリーは、この時点で1分18秒758に留まっていた。しかし午後になってフルレースシミュレーションを終えた後の残り時間で再び予選アタックシミュレーションをトライし、0.4秒削ってみせた。それが冒頭の3番手タイムだ。
このアタックでパワーユニットも初めて予選モードを試した。まだ100%満足ではないとは言うガスリーだが、開幕仕様としての完成度にはおおむね満足しているようだ。
「まだ他チームとの比較はしていないけど、ラップタイムを見れば現時点ではとてもハッピーだよ。まだ少しマージンを持って走っているとはいえ、今日はかなり性能をフルに引き出した」
「もちろんドライバーにとってパワーはもっとあるに越したことはない。だけど良いベースラインが確立できていることは間違いないし、シーズンを通していくつかのアップデートが入る予定にもなっている。スタート地点としては良いところにいるよ」