トロロッソ・ホンダの活躍を甘口&辛口のふたつの視点からそれぞれ評価するF1速報WEBの連載コラム。レースごとに、週末のトロロッソ・ホンダのコース内外の活躍を批評します。今回は開幕直前編としてオートスポーツWEBにも甘口・辛口の両方を掲載します。
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マクラーレン・ホンダの第2章は、両者に苦しみをもたらし続けた末に終わりを迎えた。おそらく第3章はもうないだろう。ともあれホンダF1は、トロロッソと契約を結び、新たなスタートを切った。そして今年のパフォーマンスによっては、レッドブル・レーシングもパートナーに加わるかもしれない。
カタルニア・サーキットで行われたプレシーズンテストにおいて、トロロッソSTR13・ホンダは誰も予想しなかったほどスムーズに周回を重ね、メルセデス、フェラーリに次ぐ周回数を記録してみせた。
ピエール・ガスリーはギヤボックストラブルで半日を失い、ブレンドン・ハートレーは雪のために1日を棒に振ったが、ふたりはテスト期間中、小さなトラブルに見舞われたのみで、着実に距離を積み重ねていった。ガスリーを合計周回数で上回ったのはセバスチャン・ベッテル(キミ・ライコネンの体調不良により予定より多めに走行)、メルセデスのバルテリ・ボッタスとルイス・ハミルトンだけだ。テスト期間を通してホンダのパワーユニットは好調で、唯一のトラブルが検知されたのは最終日のセッション終了1時間前だった。しかしそれも関係者の情報によると、大きな問題ではなかったようだ。
ホンダもトロロッソも、信頼性に関しては1年前より圧倒的に順調なテスト期間を過ごしたといえるだろう。
走行距離は明確なデータとして確認できるが、パフォーマンスレベルは開幕戦オーストラリアの予選を終えるまでは判断することができない。だが現時点で、STR13は悪いマシンではなく、明らかな欠点は見当たらないように思われる。ドライバーたち、特にガスリーは、マシンがどう機能するか、どうセットアップすべきかをしっかり把握して走っていたようだ。