ホンダほどの自動車メーカーであれば、パートナーに信頼性の高いパワーユニットを提供するのは当たり前のことだ。従って、オーストラリアGPを通して2台がトラブルフリーで走り、完走を果たしたとしても、それだけのことでさくらとミルトン・キーンズで祝杯をあげるわけにはいかない。

 そうはいっても、両ファクトリーのスタッフたちは、開幕戦で2台そろってチェッカーを受けたなら、心の底から安堵するだろう。過去3年間、ホンダは多数の問題を抱え、大きなプレッシャーをかけられ、メディアから叩かれてきたのだから。

 しかしホンダの評価は、単に壊れないということによってではなく、パフォーマンスレベルにおいてなされるべきだ。彼ら自身、勝つ力があるパワーユニットを生み出せるまでにはまだ長い道のりが待っていることを承知しているはずである。現状、メルセデスには遠くおよばないし、フェラーリは今年さらに一歩前進した。ただ、ルノーはホンダにとって現実的なターゲットになり得る。ルノーに追いつくことができれば、大きく遅れたところからスタートしたホンダとしては立派な成果といえるだろう。
 
 バルセロナでの8日間だけを見て大喜びしてはならない。しかしホンダファンは心の奥底に楽観的な思いを秘めていてもいいと思う。マクラーレンファンに対しては、そう言ってあげる自信はないが……。
 

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