もちろんプレシーズンテストでのラップタイムには大きな意味はないが、8日間総合でガスリーが7位のタイムを記録したことを、トロロッソとホンダは満足しているに違いない(ハートレーは13位だったが)。

 ただし、ガスリーより下位にとどまったメルセデスのふたりは、予選シミュレーションは一切行わなかったことを忘れてはならない。ハミルトンとボッタスはウルトラソフトタイヤを装着し、たっぷり燃料を積んでいたランでそれぞれのベストタイムを出している。彼らはテスト期間中、ミディアムタイヤをメインに使い、他チームより硬いタイヤで恐ろしいほどの速さを見せていた。

 だがいずれにしてもトロロッソは、現段階では自分たちがトップ3チーム、さらにルノーやハースと競えるレベルではないことは分かっているはずだ。ケビン・マグヌッセンがスーパーソフトタイヤで見せたパフォーマンスには誰もが衝撃を受けた。トロロッソは彼らには太刀打ちできないかもしれない。だが、中位グループでの戦いには間違いなく食い込めるだろう。テストを見た限りでは、フォース・インディア、ウイリアムズ、ザウバーに勝つことはできそうだ。ただしフォース・インディアは開幕戦に新しいエアロパッケージを導入して大きな改善を図るものとみられているため、実際の序列がどうなるのかは、走ってみるまで分からない。

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