キミ・ライコネンは、2018年F1オーストラリアGPで、フェラーリの戦略によって自分がセバスチャン・ベッテルの後方に下がったことに怒りを示したという説を否定した。
ライコネンは決勝序盤、ルイス・ハミルトンに続く2位を走り、それをベッテルが追っていた。この3人のなかでピットストップをライコネンが最初に行い、これをカバーするためにハミルトンが次の周にピットに入った。これで首位に繰り上がったベッテルは、タイヤ交換を遅らせた。すると、ロマン・グロージャンがコース上にマシンを止めるというアクシデントが発生、バーチャル・セーフティカーが導入され、ベッテルはこれを利用してピットストップを行うことができ、これにより首位のままコースに復帰し、勝利を飾った。
ベッテルがピットインする前に、無線でライコネンとレースエンジニアであるカルロ・サンティとの間で緊迫した会話がかわされていた。ライコネンにはベッテルの戦略が知らされておらず、自分がポジションを落とすことに腹を立てているようだった。
サンティが、ライコネンにペースを上げるよう指示した際に、ライコネンが「彼はまだピットに入っていないのか?」と尋ね、サンティは「まだだ」と答えた。
「さっきは急いでいないと言ったじゃないか。台無しにするなよ!」とライコネン。サンティは「大丈夫だ」と言ったが、結局ライコネンはベッテル、ハミルトンに続く3位でフィニッシュする結果になった。
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