しかしライコネンはレース後、チームがベッテルを優先したとは考えていないと語った。

「チームが彼が何をしているのかを教えてくれなかったから、驚いただけだ」
「レース前に(戦略については)話をしていた。山ほど選択肢があり、あれが彼にとって最良の選択肢だった」

「彼は誰かに抜かれる心配はなかったから、ポイントを失うリスクがなかった。3位は保証されていたため、チャンスをつかみにいくことができた。それがうまくいったんだ」

「あの戦略に驚いてはいない。あの時、知らされていなかったから驚いただけだ」

「セーフティカーは純粋に運だ。僕らにはあまり運がなかった。セブは幸い、運に恵まれた。チーム全体としては運がよかった」

「もちろん、いつだって優勝が目標だ。(3位は)僕にとって理想的な結果ではない。でもシーズンは長い。まずまずのスタートを切ることができたと思う」

「ノーポイントよりは3位の方がいいからね。この結果を受け入れて、先に進むよ」

 しかし、ライコネンを早めにピットインさせたのは、それによってハミルトンも動かざるを得なくなり、ベッテルにチャンスが訪れるのを期待した、フェラーリの戦略であるとの説もあり、ニコ・ロズベルグは、フェラーリは完全にライコネンをナンバー2として扱っていると発言した。

「気の毒なキミ。彼はセバスチャンを助けるために利用されている」とロズベルグはSpeed Weekに対して語った。

「でもいずれにしてもキミに勝つチャンスはなかった。だからフェラーリがああいうやり方をしなければならなかったというのは理解できるよ」

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