結果的に、トロロッソ・ホンダの2台は、F1第13戦ベルギーGPの予選でピエール・ガスリーが11番手、ブレンドン・ハートレーが12番手に入った。
「結果的に」と前置きしたのは、この結果はトロロッソ・ホンダのスタッフも予想していなかったからだ。
ハートレーが「フリー走行3回目を終えたところで、今日の予選は厳しくなるだろうと覚悟していた」と言えば、ガスリーも「スパはコース特性的に自分たちのマシンに必ずしも合っていないサーキットだから、期待以上の結果だった」と、予選後は喜ぶというよりは、安堵した表情だった。
例えば、フリー走行3回目では、ストレートスピードがライバルと比較して伸びていなかったために、セッションの途中でガスリーは軽いリヤウイングに交換した。
ところが、「ストレードスピードが上がらなかったため、元に戻した」(ガスリー)という。田辺豊治F1テクニカルディレクターによれば、フリー走行3回目の走り始めは、前日と同じリヤウイングだったというから、ガスリーは結局、金曜日と同じダウンフォースレベルで予選に臨んだわけである。
もちろん、フリー走行3回目後に予選に向けて、トロロッソのスタッフは、「そのリヤウイングに合わせて、セッティングを調整していた」(田辺TD)ので、クルマは金曜日とまったく同じというわけではない。
■最終ラップは失敗したもののスリップストリームをうまく活用したトロロッソ・ホンダ
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