さらに、この日の予選ではパワーユニットの交換によるペナルティから、ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)がQ2でタイムアタックを行わずに15番手に終わり、ザウバーの2台もトラブルによって、Q1よりも遅いタイムしか刻むことができなかったことも忘れてはならない。
つまり、この日のトロロッソ・ホンダの11番手と12番手という結果は、本当の実力を示したものではない。
それでも、この日の予選でガスリーとハートレーが、予想していたよりもいい結果を出すことができのは、スリップストリーム(トウ)を上手に使ったからだった。
「予選前にどちらが前でどちらがトウを使うという取り決めはしていませんが、チームメイトだけでなく、うまくトウが使えそうな状況になれば、ドライバーに無線で指示するということになっていました」(田辺)
Q2の最後のアタックでも、そのような状況が巡ってきた。ハートレーが他車のトウを使いつつ、その後ろを走っていたガスリーがハートレーのトウを使う予定で、フィニッシュラインを通過。しかし、ハートレーは1コーナーのブレーキンクでスピン。その結果、ガスリーはハートレーのスリップストリームを使うことができなかった。
ただし、トップ10とはコンマ5秒。今日のトロロッソ・ホンダの11番手と12番手は、望みうる最高の結果だったと考えていいだろう。
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