約1年前、ブレンドン・ハートレーは、叶うことはないだろうと思われていたF1という夢に向けて、準備を進めていた。
2010年にヘルムート・マルコによってレッドブルの若手ドライバープログラムから外されたときに、ハートレーのF1でレースをするという望みは打ち砕かれていた。代わりに彼はスポーツカーレースでのキャリアで成功を収めることになった。
ハートレーは、2017年のル・マン24時間で優勝を飾った後、マルコからもう一度F1を試してみる気はないかと尋ねる電話を受けて驚いたという。彼は2017年のアメリカGPで、トロロッソからF1ドライバーとしての正式なスタートを切った。
「僕がアメリカGPでF1デビューを飾ってから1年になる」と28歳のハートレーは今週、テキサス州オースティンにあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)へ赴く前に語った。
「F1での1周年は小さな節目だ。けれども、僕がF1マシンですでにドライブしたことのあるコースへ行くのは、今シーズンでこれが初めてのことになる」
「オースティンへ戻ることにとても興奮している。なぜなら僕はあの街が好きだし、コースも楽しめるものだからね。コースは全体的にとてもバンピーな路面になっていて、非常に難易度が高い」
「新しいコースにしては、たくさんの特徴がある。多くのうねりがあって、最初のセクションは超高速だ。鈴鹿の“蛇のようなかたち”と少し似ている」
「F1マシンを初めてドライブしたときのことは決して忘れない。あのセクションを通り過ぎるとき、僕の首は左右にもぎとられそうになったよ! F1カレンダーのなかでも最も印象的なセクターのひとつだ」
ハートレーは、今シーズン末にレースシートを確保できるかどうかのプレッシャーにさらされていることを理解している。彼は2019年にはレッドブルに昇格を果たすチームメイトのピエール・ガスリーと、同様の結果を出すだけの力量を示すことができていない。
しかしながらハートレーは、前戦の日本GP予選では6番グリッドを獲得し、自身最高の予選結果を達成している。ハートレーは、自身とチームがこの勢いを今週末のCOTAでのレースでも維持できることを期待している。
「日本GPで、とてもポジティブな予選パフォーマンスを発揮した後でのアメリカGPということになる。日本での僕たちは、明らかな前進を示すことができた」
「今回も予選で良いパフォーマンスを発揮し、日曜の決勝ではポイント獲得を目指すことになるだろう」