ルノーF1チームのマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、ルノーは第9戦オーストリアGPで再びマクラーレンと戦うことになると予想しているが、チームはマクラーレンよりも速いとも考えている。
先週末のフランスGP終盤では、油圧系のトラブルによりランド・ノリス(マクラーレン)がルノーのダニエル・リカルドとニコ・ヒュルケンベルグにオーバーテイクを許すことになった。しかしマクラーレンは、予選と決勝レースで明らかにルノーをしのいでいた。
アビテブールは、レースではルノーのマシンの方がマクラーレンよりも速いと確信しているが、彼はフランスGPの予選におけるマクラーレンの優れたパフォーマンスのおかげで、レースではドライバーが優位に立てたと認めている。
「我々は、調子が出せている時はマクラーレンと同等かそれ以上に速い。しかし、予選では明らかにマクラーレンの方がはるかに速かった」とアビテブールは語った。
「様々なコンパウンドのタイヤと長めのロングランに関しては、我々は彼らや他の中団チームに比べて、競争力においてはるかに優っている」
「おそらくそのことが非常に暑くなるオーストリアGPにおいて焦点になるだろう。我々はこのコース(レッドブル・リンク)がタイヤに大きなダメージを与える可能性があることを承知している」
現在マクラーレンは、コンストラクターズランキングでルノーに8ポイントの差をつけて4位に位置しており、アビテブールは、ルノーとマクラーレンが最終戦アブダビGPまで戦いを続けることになると予想している。
「大きな遅れをとっているわけではない。我々は、モントリオールでは彼らよりかなり速かった」
「私が期待しているのは、残りのシーズンでマクラーレンとの興味深い戦いを見ることだ」
「彼らは先行している。ポイントだけが重要だ。日曜日の結果だけが重要なのだ。我々は予選に重点を置く。予選を見て、またレースを見ると、戦いは拮抗している」
「だが繰り返すが、現代のF1で唯一重要な事はまず第一にポイントであり、第二に予選なのだ。それはオーバーテイクが非常に難しいことと、空力やこれらの問題に関してFIAが現在とっている姿勢のためだ」