レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

F1 ニュース

投稿日: 2019.09.04 07:30
更新日: 2019.09.04 08:12

リカルド、ユベールの事故後の辛い心境を明かす「本当にレースをすべきかどうか考えた」

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


F1 | リカルド、ユベールの事故後の辛い心境を明かす「本当にレースをすべきかどうか考えた」

 ルノーF1チームのダニエル・リカルドは、FIA-F2ドライバーのアントワーヌ・ユベールが土曜日に事故死した後、F1ベルギーGPに出場するのは非常に辛く、レースをすべきかどうか考えたと明かした。

 決勝日の朝のパドックは悲しみに包まれており、リカルドは前日の悲劇的な事故とユベールの死について、特に動揺している様子だった。

 リカルドは10番グリッドからスタートしたものの、1周目の接触事故により17番手に後退、最高で7番手まで順位を上げたが、最終的には14位に終わった。チェッカーフラッグが遠かったと、リカルドはレース後に語った。

「今日がやっと終わった。レースが終わってうれしい」とリカルド。

「おかしいかもしれないが、僕たちが尊敬の念を表す最善な方法は、今日レースをすることだった。でも本当は、今日ここでレースをしたいと思っていた者はひとりもいないと思う。少なくとも僕はそうだし、そう思っているのは僕だけではないと確信している」

「本当にきつかった。ここで努力して平静を装うことは、とても大変だった。昨日のことがあってから、パドックにいるたくさんの人々が心を痛めているのを知っている」

「終わったことに誰もがほっとしていると思う。ここから先に進むことができる。このようなことが起きるのは、これが最後であってほしい」

 レースの前に荷物をまとめて家に帰ることを考えたかと聞かれ、リカルドは次のように答えた。

「もちろん、昨日の夜は考えた。『本当にやる価値があるのか?』と自分に問いかけた。単純かつ正直な疑問だ」

「これが僕たちの仕事であり、職業であり、人生だ。でも一方で、ただレーシングカーがぐるぐる回っているだけのものだとも言える」

 リカルドは、レース前に行われたユベールの追悼セレモニーに出席、ユベールの母親と兄弟の精神力と勇気を見て、力をもらったという。

「今日ここで彼の家族の姿を見たことが、僕に強さを与えてくれた」とリカルドは語った。

「あんなことがあった後に、ここにこうしているなんて。彼らへの敬意を表しきれないよ」

「何と言っていいか分からない。自分がその立場にいることが想像できなかった。彼らは、今日ここにいる誰よりも強かったと思う」


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

関連のニュース

F1 関連ドライバー

F1 関連チーム