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F1 ニュース

投稿日: 2020.03.11 07:20
更新日: 2020.03.11 11:44

最大の謎はスピードを失ったように見えるフェラーリのポテンシャル/スペイン人ライターのF1便り(2)

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F1 | 最大の謎はスピードを失ったように見えるフェラーリのポテンシャル/スペイン人ライターのF1便り(2)

 バルセロナでの2月のプレシーズンテストでは例年と同様の感触があった。それはまたもメルセデスが圧倒的優位に立つ年になるだろうという全体的な感想だ。過去2回のプレシーズンテストの後で、フェラーリが調子を出せていなかったという事実はあまり普通のことではない。我々が期待していたパフォーマンスを彼らが隠していたのではないかという疑いがあるが、1年間にわたりほとんどレギュレーションの変更がないため、物事が劇的に変わることがないのは確かだ。では2020年に向けた各チームの仕上がりはどのようなものだろうか?スペイン在住のフリーライター、アレックス・ガルシアがF1プレシーズンテストを総括する。

■メルセデス

2020年F1第2回バルセロナテスト1日目 ルイス・ハミルトン(メルセデス)
ルイス・ハミルトン(メルセデス)

 2020年も両世界選手権を制覇する最有力候補だ。6年連続でダブルタイトルを獲得した後で、それ以下の結果をメルセデスに期待する者はいないだろう。メルセデスは実績のあるマシンに改善を続け、今年のプレシーズンテストでは革新的な“DAS”システムを導入して見せた。

 しかもチームはそれをシーズン開幕戦で使用するかどうかまだ決定すらしていないのだ。この最新の装置が役立つことは明らかだが、同じくらい複雑でもある。もしレースウイークがより難しいものになる懸念があったら、彼らはそれを使用するリスクを犯すことはしないだろう。

 現在のところ、メルセデスはリスクと利益の間の適切なバランスを見つける必要があるだろうし、それが彼らの主な目標となるはずだ。勝つか負けるかということはその後についてくるものだ。だが2021年には大きなレギュレーション変更がある。チームは現在の時代を不敗のままで完遂したいと思うだろう。また、ルイス・ハミルトンはミハエル・シューマッハーの7度のタイトル獲得記録に並ぶ可能性があるのだから、重要な年になる。

■レッドブル・ホンダ

第2回F1バルセロナテスト:アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
第2回F1バルセロナテスト:アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)

 プレシーズンテスト中のほぼすべての間、レッドブルは自分たちの仕事をしていたように見えた。メディアのすべての注目を集めていたメルセデスやフェラーリに関心を払うこともなかった。実際のところ、RB16が唯一目立っていたのは、それが非常に問題のあるマシンに見えたからだ。

 我々はかなり頻繁にマックス・フェルスタッペンとアレクサンダー・アルボンのふたりがスピンしていたのを目にしたが、それは決して良い兆候ではない。

 しかしながら、第2回テストの終わり頃には状況が少し良くなり、マシンはそのポテンシャルを示していた。彼らがメルセデスとバトルができるか断言するにはまだ時期尚早だが、今年の目標は依然としてチャンピオンシップ制覇だろう。


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