2020年F1開幕戦候補のモナコ、5月の開催に向けサーキットの準備をスタート

　F1モナコGP主催者は、グランプリ開催に向けてコースの準備を始めると発表、同時にコロナウイルスの脅威に“万全の注意”を払っていることを強調した。

　モンテカルロでのF1グランプリは5月21日から24日に開催が予定されている。また、5月8日から10日にはヒストリックカーレースであるモナコ・ヒストリック・グランプリの予定が組まれている。

　両イベントのオーガナイザーであるモナコ自動車クラブは、12日、声明を発表、新型肺炎のパンデミックに関連する出来事を監視しており、F1とFIAと連絡を取り合っていること、そのなかでサーキットの準備がスタートしたことを明らかにした。

「グランプリ・ド・モナコ・ヒストリック（2020年5月8日～10日）およびF1グランプリ（2020年5月21日～24日）の主催者であるモナコ自動車クラブ（ACM）は、新型肺炎の拡大について十分認識しており、この事態が引き起こす状況について懸念を抱いている」とACMの声明には記されている。

「そうした理由からACMは常にモナコ政府当局、F1の競技および商業部門、また国際自動車連盟（FIA）、フォーミュラ・ワン・グループ（FOG)と連絡を取り合っている」

「サーキット整備への準備が始まり、最初の構造物がこの数日で設置される」

「ACMには必要なすべての予防措置をとる用意ができており、政府の保健当局が推奨するすべての手法を引き続き遵守していく」

「また我々は状況に進展があり次第、引き続き情報を更新していく」

「ACMに提供された最新情報に基づき、現在のところグランプリ・ド・モナコ・ヒストリックと2020年F1GPは双方とも当初の予定どおりの日程で開催される見込みだ」

　そのため、5月24日開催のモナコGPが実質的な2020年F1開幕戦になる可能性はあるものの、F1とFIAは2020年最初のレースがどのグランプリになる予定かについては触れておらず、状況は流動的といえそうだ。