メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフは、最近の著書でメルセデスの首脳陣を批判した元チーム代表ロス・ブラウンとの関係について、その後も「少しも損なわれていない」と語った。
ブラウンは著書「Total Competition:Lessons in strategy from Formula 1」の中で、ウォルフとニキ・ラウダを含めたメルセデスの首脳陣を信用できないと感じ、それが彼のチーム離脱を早めたと述べている。だが、ウォルフによると、問題の部分の引用が伝えられたあと、ふたりで話し合って誤解は解かれたという。
「彼の著書は、多くの議論を呼び起こした。けれども、(チーム体制の)継承と移行は決して簡単なことではなく、いろいろと微妙な事柄が絡んでくる」
「私としては何の問題もない。実際、彼とはずっと連絡を取り合ってきたし、私たちに『ヘマをするなよ』と優しい言葉をかけてくれたりもしている。彼との関係は少しも損なわれていない」
ブラウンについては、リバティ・メディアが来年第1四半期にF1の買収手続きを終えたあと、F1運営者の技術部門のリーダーに就任するとの噂があり、ウォルフもそれは良いアイデアだと考えているようだ。
「ロスには膨大な経験があり、人柄も優れている。将来のF1において、重要な役割を果たしうるだけの技術的知識があるのも間違いない」
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