バーレーン2連戦の2戦目となるF1第16戦サクヒールGP。まったく異なるコース特性とあって、「レッドブルリンクやシルバーストンでの2連戦とは、まったく違うアプローチになる」と、ホンダF1の田辺豊治テクニカルディレクターは語る。
初走行となった初日フリー走行で、ホンダ製パワーユニット(PU)を搭載する4台は、終始トップ10内に入る速さを見せた。「車体、パワーユニットともに、セットアップの煮詰めなどやるべきことは多い」と言いつつ、スムーズに1日を終えたことに手応えを感じているようだった。
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──実際に走ってみて、新コースはいかがでしたか。
田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):同じバーレーンですが、レイアウトはずいぶん違う。3つのストレートとコーナーの組み合わせですね。
FP1、FP2の結果でいうと、FP1ではホンダ車がトップ6内に4台、FP2でもトップ10内に4台と、まずまずの初日でした。車体、パワーユニットともに、トラブルもなかったです。唯一(ピエール)ガスリーのミラーがぶらぶらしたり、バンプや縁石に乗り上げた際に若干パーツにダメージを負ったりというのはありましたけど、その程度で済んでいます。
いつも言うようにまだ初日ですし、車体、パワーユニットともに、セットアップの煮詰めなどやるべきことは多い。とはいえ、スムーズな初日でした。
──予選に向けては。
田辺TD:1周が短いということで、初日フリー走行でもトラフィックの影響が色々見られました。予選では、そこにどう対処していくか。どのタイミングで出すのか最適か、スリップを積極的に使っていくのか、その辺りを見極めるのが重要になるでしょうね。
──同じサーキットでの2連戦とはいえ、レイアウトが変わっている。そうするとまったく違うコースへの対処ということになるのか、あるいは基本は同じで、変更部分だけ微調整ということなのか。どちらでしょう。
田辺TD:レッドブルリンクやシルバーストンでの2連戦とは、まったく違うアプローチになりますね。人間の移動はなくて、同じホテルから同じサーキットへの通勤という点は同じですが、それ以外は別物です。新しいサーキットに来たのと、同じだと思ってやってます。
──先週質問した時には、今回のレイアウトでもエネルギー回生は心配してないとのことでした。実際に走ってみて、いかがですか。ブレーキングポイントは、減ってるわけですが。
田辺TD:いろいろ策を考えて、なんとかしています。それは今回に限らず、いつもやっていることですね。
──このレイアウトは、エネルギー回生の面では厳しいサーキットに分類されるのでしょうか?
田辺TD:厳しいの定義が何かにもよりますが、大変な部類には入りますね。